北村総一朗「下北沢のスナックでもスターでした」駆け出しの西田敏行さんとの思い出記し追悼

北村総一朗(2017年3月撮影）

俳優の北村総一朗（89）が18日までにブログを更新。76歳で亡くなった俳優西田敏行さんを追悼した。

北村は西田さんの訃報を受けて「手の震えが止まらないのです」と書き出し「貴方が、青年座の研究生で、まだテレビにも出ていない頃、下北沢のスナック『ひまわり』で、よく飲みましたね。貴方は、その場所でもスターでした。いつもマイクを持って、歌を唄っててくれました。それぞれのお客様の特徴を瞬時に把握して、ひとりひとりに即興で歌いかけていました。その稀有な才能の見事さに、店の中は感嘆と拍手喝采の嵐でしたね」と、駆け出しのころから多才ぶりが際立っていたことがわかる西田さんの思い出を記した。

北村はそんな西田さんに会うためにそのスナックに通っていたと明かし「『そうちゃんの歌』と言って、歌ってくれた歌、繊細で優しさに包まれた言葉と、あの貴方の潤い豊かな声に、癒されました。忘れる事ができません」と回想。「その後、仕事で貴方とご一緒した時も、いつも、あの時の、変わらぬ貴方に会えました」としのび「神は、演劇界から大変な宝物を、盗みました。かえして下さい。合掌」と悲しみをにじませた。