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芸能生活50周年迎えた中村雅俊がシニア世代にエール「マイナス面に打ち勝つ気の持ち方が大切」


「芸能生活50周年! 人生という名の旅を、俺らしく」のタイトルでトークショーを行った中村雅俊

中村雅俊(73)が2日、都内で「芸能生活50周年! 人生という名の旅を、俺らしく」のタイトルでトークショーを行った。

東京都が主催するイベント「シニアしごとEXPO2024」で、自身の経験を振り返りながらシニア世代にエールを送った。

1974年(昭49)に日本テレビ系ドラマ「われら青春!」の主役に抜てきされて俳優業へ本格デビュー。挿入歌「ふれあい」で歌手デビューもして、同曲は100万枚超の大ヒットになった。これまでに主演作100本以上、コンサート1500回超と俳優と歌手の二刀流で活躍を続けている。

「芸能界デビューで人生が変わりました。景色が変わった。そこから50年です」。喜びと苦労では「圧倒的に喜びが多い」と説明。「恵まれてきたと思う。性格的にもポジティブで、楽天的。大変なことがおきても『それほどでもないな』と思っちゃう。脳天気な感じ。どこかで大ざっぱなんです」。

人生は「先が分からない」と指摘した。「どう生きるかは、おのずと決まってくるというか先のことは考えない。『今をどう生きるか』という思いはずっとあった」という。大変だったことは「仕事的にはない」とし、役作りも苦労でなく「楽しみ」だ。

「例えば、時代劇は(演じる人の)データがある。芝居のことを考えて、思った通りにいくと『しめた』と思う。一生同じことをやっていないんです。そして、今やっている仕事をまたやるかどうかも分からない。パート2をやってもまったく同じではない。共演者も時間がたつと『じゃまた』。いつも新しい仕事にチャレンジしている」

現在、75年に日本テレビ系で放送した主演ドラマ「俺たちの旅」の50年後を描く作品の監督をやっているという。「それもチャレンジ。この年になると『もういいだろう』という考えもあるけれどチャレンジです」。

コンサートを1500回超も行ってきたことには「お客さんが来てくれるから成立する。ずっと支えられてきたという気持ちがある」。そして「コンサートをして、お客さんに『すごく良かった』と言ってもらえるとネガティブな要素がなくなっちゃう。お芝居でも、お客さんからお金をいただいてやっている。本当は俺が『(来てくれて)ありがとう』と言わないといけないのに」とファンに感謝した。

長く続ける秘訣(ひけつ)は「あまり悟らない」こと。「『分かった』ではなく、納得することなく、終止符は打たない。まだまだなんですよ」。

体調管理のために心がけていることは「8時間睡眠」だ。「若いころは睡眠不足でも平気だったけど今はもたない。歌っていて声も出ない。午後11時には寝て、できれば8時間寝られたら最高だなと」。

バランスの取れた食事を心がけ、運動も自宅で器具を使ってやっている。それでも「だんだんと、それなりにいろいろと出てくる」。2週間前に風邪をひいたがまだ治っていない。「病院に行かないといけないと思いながら長引いている」と明かした。

最後はシニア世代に「年齢を重ねたらマイナス面が多いじゃないですか。それに打ち勝つ『気の持ち方』が大切です。おれは脳天気ですから(笑い)。みなさん健康でいましょう」と笑顔で呼びかけた。

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