英王室のウィリアム皇太子(42)が1日、サッカー元イングランド代表のスター選手デビッド・ベッカム氏(49=MLSインテル・マイアミ共同オーナー)とともに、英ロンドン郊外にある英王立空軍の基地をサプライズ訪問した。皇太子は、2020年からロンドン航空救急チャリティーのパトロンを務めており、この日は資金集めキャンペーンで集まった寄付金800万ポンドで購入し、寄贈された新しいヘリコプター2機をベッカム氏とともに視察した。
資金調達キャンペーンが成功したことを祝うため基地を訪問した皇太子は、紺色のスーツにライトブルーのシャツを着用し、ベッカム氏と笑顔で登場。ヘリコプターに乗り込んで内部を見学したほか、隊員らと対面して話を聞いたり、記念撮影にも応じた。
しかし、このタイミングで2人がそろって基地を訪問したことに、英メディアでは確執が取り沙汰される弟ヘンリー王子(40)への当てつけではないかとの声が上がっている。
王子は前日、単身で帰国して皇太子夫妻のロンドンの自宅からほど近い場所で開催された病気の子どもたちを支援する慈善団体「ウェルチャイルド」の授賞式に登壇していた。
ベッカム氏は、結婚式にも招待されるなどヘンリー王子と親しい間柄だったことで知られるが、王子と妻メーガン妃が自分たちの情報を漏らしていると疑ったことから疎遠になったと伝えられている。
その王子はこの日、皇太子や父チャールズ国王と面会しないまま短いロンドン滞在を終えて、南アフリカのレソトに移動。到着後にレソトのセナート・セーイソ王女と対面し、肩に腕を回してほほ笑むツーショット写真が王女のインスタグラムで公開された。
王子は、自身が共同設立したHIV感染者やその家族らをサポートする慈善団体セントバレの支援や慈善家らとの会合のため今後1週間ほど単身で同国にとどまる予定だとされている。(ロサンゼルス=千歳香奈子通信員)