仲代達矢(91)が1日、東京都庁で、「東京都名誉都民顕彰式」に出席した。
仲代は、小池百合子知事から名誉都民称号記、名誉都民章を贈呈され「役者の仲代達矢です。本日は本当にありがとうございました。これからも頑張って生きていきたいと思います」と謝辞を述べた。
無名塾を主宰し後進の育成に力を入れるほか、石川県・能登演劇堂での活動、舞台、映像作品など第一線で活躍する姿が人々に希望や活力を与えていることが理由。
仲代は無名塾を通じ「思いがけない栄誉をいただきまして、こうした折になんとなく自分の人生を振り返る機会を得ましたことは、感慨深いものを感じます。ずいぶんケタはずれの悪役もやらせていただきましたが、これまでの役者人生のモチベーションといえば、反戦平和、そして常に人間というものの探求に濯(すす)がれ、今でもその思いは消えることがありません。それが私の俳優人生だったかと思いますし、これからもそうありたいと思っております」とのコメントを発表した。