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東映、創立73年で初自社ロゴ&OP映像「荒磯に波」グッズ化「東映荒波計画」10・8始動


「東映荒波計画」のビジュアル

東映は1日、自社の企業ロゴや社名、東映作品で必ず流れるオープニング映像「荒磯に波」といった配給マークなどをデザイン化し、あしらった「東映オフィシャルグッズ」を、創立73年で初めて発売すると発表した。

「We’ll Be Eternallly Bonded With Our Heroes.」のコピーの下、世界を視野に入れてグッズという観点から自社のブランドを発信する「東映荒波計画」を、10月8日の東映(10=トウ、8=エイ)の日から始動する。

担当者は「コロナが明けて、多くの外国人の方々が当社本社のある銀座にもいらっしゃっています。そんな中、当社の前で記念撮影をされる方や当社のロゴマーク、当社入り口に取り付けられた漢字の社名の看板などを撮影される外国人の姿が多く見られるようになりました」と説明。東映のロゴがインバウンド(訪日客)に需要があると強調した。

その上で「海外でイベント等を実施する際、仮面ライダーシリーズやスーパー戦隊シリーズなど人気コンテンツを通して、当社を知ってくださっている外国人の方々が多くいらっしゃることに改めて気づきました」と、東映伝統の特撮が海外において社そのものを知らしめていると強調。加えて昨今、アニメ作品をはじめ、多くの映画作品が海外で配給され、現地で人気となり「冒頭で流れるロゴや代名詞とも言われる荒波が岩礁にぶつかるオープニング映像に関しても、多くの方に知られています」と東映のロゴも世界的に認知度が高まっていると説明した。

そうした流れから「それに伴い、国内外問わず、当社のロゴを使ったグッズに関するお問い合わせなども増えてきました」と指摘。「このような状況の中で、当社のロゴや社名、荒波を1つのIP(地底財産)として改めて捉えなおし、創立73年を迎える東映史上初めてとなるオフィシャルグッズを制作し、グッズという観点から世界へ向けて自社ブラントを発信、PRする東映荒波計画を始動することとなりました」と企画の趣旨を説明した。

今回の「東映荒波計画」始動にあたり、東映作品へ出演経験のある2人の俳優がモデルとなってグッズをアピールした。1人は、23年にテレビ朝日系で放送された特撮ドラマ「王様戦隊キングオージャー」でハチオージャーことカグラギ・ディボウスキを演じた佳久創(33)。もう1人は8月25日に放送を終了した特撮ドラマ「仮面ライダーガッチャード」で冥黒の三姉妹の次女クロトを演じた宮原華音(28)。佳久が185センチ、宮原が170センチと長身の上、佳久がラグビー、宮原が空手の経験者と外国人にもひけをとらないスタイルと力強さを兼ね備えている。そのため、世界の荒波に立ち向かう「東映荒波計画」に最適であるということからオファーした。2人は、25年夏の本社移転のため、再開発が決定している東映本社で撮影を行った。

◆荒磯に波 東映が54年に、初めてクレジットタイトルとして登場させた。撮影場所は、千葉県の犬吠埼といわれているが諸説ある。荒波が打ちつける3つの岩は、東映の前身である東京映画配給、太泉映画、東横映画の3社を指しており、押し寄せる文化の波に負けないという意味があるといわれている。

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