三谷幸喜監督（63）が29日、都内で行われた5年ぶりの新作映画「スオミの話をしよう」（9月13日公開）完成報告会の檀上で、柿ピーを食べて一瞬、むせた。映画のキーアイテムとして登場した、アンモナイトに入った柿ピーが檀上に用意されており「年齢を重ねるって、そういうこと」と言い、会場を笑わせた。
「スオミの話をしよう」は、主演の長澤まさみ（37）演じるスオミの失踪を知り、元夫の4人が現在の夫の豪邸に集結し、スオミはどこへ消えたのかと、その行方に右往左往する男たちの、悲喜こもごものやりとりを描くサスペンス・コメディー。この日は、坂東彌十郎（68）演じる自分勝手な詩人で“5人目の男”とである現在の夫・寒川しずおの屋敷をイメージしたパネルをバックに「『スオミの話をしよう』の話をしよう」と題して行われた。
三谷監督の横には、劇中に登場する柿ピーの入ったアンモナイトが置かれた。同監督は、司会のフジテレビ榎並大二郎アナウンサー（38）に冒頭のあいさつを振られると「この柿の種が入っているんですけど、アンモナイト…重要なアイテムなので、つまんでいたんですけど。年齢を重ねるって、そういうこと」と、檀上で柿ピーをつまんでいたと明かし、むせた。
映画は、弥十郎のほか、遠藤憲一（63）が“1人目の男”M気質の使用人・魚山大吉(ととやまだいきち)、松坂桃李（35）が“2人目の男”見えっ張りのユーチューバー十勝左衛門、小林隆（65）が“3人目の男”お人よしな刑事・宇賀神守、西島秀俊（53）が“4人目の男”神経質すぎる警察官・草野圭吾を、それぞれ演じた。三谷監督は「ちょうど去年の今ごろ、撮影し、やっとこの日を迎えた。クランクインの1カ月前に集まっていただき、稽古したせりふ劇、1カットの長回し、ラストのカーテンコール、舞台のように稽古した。耐えられるキャスト、日本を代表する皆さんに集まっていただいた」と撮影を振り返った。
そして「演劇的な映画を作ったつもりでですけど、最も映画らしい映画になった。ようやく、胸を張って映画監督と言えるかな」と笑みを浮かべた。
