俳優鈴鹿央士（24）と松本穂香（27）が、10月期のフジテレビ系月9ドラマ「嘘解きレトリック」（月曜午後9時）でダブル主演を務めることが25日、分かった。原作は累計100万部突破の同名人気コミック。昭和初期を舞台に、貧乏探偵と奇妙な能力者による月9史上類を見ない“レトロ・ミステリー”を届ける。
今勢いに乗る若手俳優2人が、異色コンビを結成する。やたらと鋭い観察眼を持つ借金まみれの貧乏探偵・祝左右馬（いわい・そうま）を演じる鈴鹿は、月9ドラマ初出演にして初主演。GP帯（午後7時～11時）連ドラの主演も初めてだが、同局系のヒット作「silent」での好演は記憶に新しい。
鈴鹿は「月9にいつか出られる日が来るといいなと思っていたのですが、まさかこんなに早く、しかも主演で出させていただけるとは思っていませんでした」と念願が実現。現在放送中の同枠「海のはじまり」では「silent」で共演したSnow Man目黒蓮が主演を務めており、盟友との月9リレーとなる。「前クールで、『海のはじまり』という本当にすてきな作品を作られていますし、今でも語り継がれる名作を残してきた枠なので、背筋が伸びる思いです」と意気込んでおり「この機会に感謝して全力で臨みたいです」とコメントを寄せた。
相棒となる松本は、ウソを聞き分ける奇妙な能力者・浦部鹿乃子（うらべ・かのこ）を演じる。NHK「ひよっこ」やTBS系「この世界の片隅に」などで注目を集め、テレビ東京系4月期「95」など、話題作へ出演が後を絶たない若き演技派。月9出演は8年ぶりとなり、主演のオファーには「『あの月9にわたしが！？』というような感じで思いもよらないお話だったので、正直ソワソワが止まりませんでした」と驚き。作品については「人の繊細な部分がとても丁寧に描かれている作品。根本的な人と人のつながりの温かさを感じられる物語」とし「癒やしあり、笑いあり、時々キュン。そんなドラマにしていけたらいいなと思っています」と思い描いた。
製作には、同局系の人気シリーズ「ガリレオ」を手がけたスタッフが集結。レトロな空気がまとう昭和初期という、これまでの月9にはなかった雰囲気の一作となるだけに衣装なども工夫がこらされているという。鈴鹿は「細かいところにもこだわりが詰まっています。月曜日に楽しみになるような作品を届けられるよう、チーム一丸となって頑張ります」と呼びかけた。
放送は、ミステリー小説の先駆者である小説家・エドガー・アラン・ポーが亡くなった日で、“ミステリー記念日”に制定されている10月7日にスタートする。
