TUBEが24日、横浜スタジアムで、夏恒例の野外ライブ「TUBE LIVE AROUND SPECIAL 2024 SUN CUE 4 OAR」を開催した。“ホームグラウンド”でもある同所で節目となる35回目の公演。幅広い年齢層の観客3万4000人を沸かせた。来年の40周年へ弾みを付けた。
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1曲目の「海の家」で、メンバーたちが盆踊りのように両手を何度も上げた。「イエーイ！！」と前田亘輝（59）が左手で力強くサムアップし、スタジアムを揺らした。港町の夜空の下で、「恋してムーチョ」と続けてパワフルな歌声を披露。前田が両手を広げてポーズし「ようこそ～！！」と叫び、大歓声を浴びた。
前田は会場を見渡し「TUBE39周年でございます。こんなにたくさんの人に囲まれて、本当に君たちは幸せなバンドだよ」と後ろを振り返った。次々とうなずく春畑道哉（57）角野秀行（59）松本玲二（58）を見て、「俺もか」と笑った。
横浜スタジアムでは、初開催の1988年（昭63）以来ほぼ毎年ライブを行ってきた。角野は「球場のスタッフさんから『初めてTUBEさんがライブやった時は、大洋ホエールズ（現DeNA）だったんですよ』と言われて。すごく時間を感じました」と感慨を込めた。「夏だね」では前田が「一緒に歌ってみよう」と呼びかけ、大合唱がこだました。「最高で～す！ いい声だったなぁ、みんな」とうれしそうだった。
来年の40周年を前に前田は、「夏バンド」らしく「1年に半年しか活動していないから、量としては20年くらいかな」とジョークを飛ばした。この日もチケットは完売。「3世代で来ている方を見たりすると、感無量ですね。それが一番キャリアを感じるかな」と笑みをこぼした。「いよいよTUBEは来年40歳を迎えるわけですよ。来年6月1日、ハワイでライブをさせていただきます」とあらためて告知した。
アンコールで前田は、39周年にちなんで背番号「39」のDeNAのユニホーム姿で登場。「－花火－」「シーズン・イン・ザ・サン」「あー夏休み」と、大ヒット曲でたたみかけた。「2025年の皆さんの幸せを願いしまして。ありがとう横浜～！」と感謝し、メンバー4人でマイクを通さず「どうもありがとう～！！」と叫んだ。【横山慧】
○…中盤には演歌歌手北山たけし（50）がサプライズ登場。今年1月発売の北山の最新シングルで、前田が作詞、春畑が作曲した「夏の終わりが来る前に」をセッションした。DA PUMPも出演し、今月リリースのコラボレーションシングル「真夏のじゅもん」などを披露した。アンコールでは、前田が松山千春（68）もゲスト出演予定だったことを告白した。松山が持病の狭心症が悪化し手術のため10月からのツアーを中止したことを受け「暑さ対策で病院に行ってもらったら、ああいうことになってしまって。今日果たせなかった約束をまた果たしてほしいです。松山千春、頑張れよ～！」とエールを送った。
