脳科学者の茂木健一郎氏が23日、YouTubeチャンネルを更新。NHKのラジオ国際放送で中国籍の外部スタッフが沖縄・尖閣諸島を「中国の領土」と発言したことをめぐる騒動に言及した。
茂木氏は、今回の件を受けたSNS上の反応について、「ネットを見てると、僕から見たら非常に極端な、フレキシビリティのない反応をしていて、日本にちゃんとコメディ文化があったらすぐに笑いに解きほぐしていたと思う」と指摘。「緊張というか軋轢（あつれき）が高まりやすいことを解きほぐすのがコメディの役割なんですよ。それが日本のお笑いにはまったくできていない」と批判した。
また、「中国の方々は微博とかで『よくやった』とか言ってらっしゃるみたいですが」と、中国のSNSでの反応に言及し、「それも予想通りですよね。そういう言論空間でしょ、中国は」とコメント。一方、日本のSNS上では「NHK解体」を求めるような批判の声が一部であがっていることに触れ、「NHK解体って、これ中国の方が何か工作員みたいな感じで工作していたなら、NHK解体みたいな激烈な反応が起こって公共放送のNHKが解体されたら思うつぼじゃないですか。そういう反応をしていること自体が思うつぼでしょ？工作っていう視点からみると」と、あきれたような笑いを交えて話した。
