お笑いコンビ、ロザン（菅広文＝47、宇治原史規＝48）、元テニスプレーヤーの沢松奈生子氏（51）が20日、MBSテレビ「よんチャンTV」（月～金曜午後3時40分）に出演。斎藤元彦兵庫県知事の疑惑告発文書問題で、県議会の調査特別委員会（百条委員会）が実施した県職員アンケートの中間結果の概要について言及した。
沢松氏はアンケートが無記名回答でもよかったにもかかわらず、実名で答えた職員が7％（約300人）に上ったことに注目。「無記名でもいいのにもかかわらず、記名で『こういう事例を知ってます』とおっしゃる方が、思ってたよりはるかに多いというのは、名前を出してでも自分はこういう事実があったということをつまみびらかにしたい、というお気持ちは重たいと思いました」と語った。
一方、菅はアンケート結果について「書いてる内容に関してはパワハラと思う部分はたくさんある」とした上で、「正しい対応がどれなんかというところに行き着いていないところがあって、この場合はこうした方が良いんじゃないかというのが僕自身もよく分かっていない」と慎重な姿勢を示した。
宇治原も「アンケートを取るのは有用」と調査を進める上で歓迎しつつ、「ただ、これが事実だという認定は、された人が『私がされました』っていうのがあって、知事のなにがしかの反論があって、証言者が出てきて、専門家が判断するということを冷静にやらないといけない。これだけで何かを判断するのは難しい」と菅同様に慎重な姿勢。
続けて「もちろん、パワハラに当たることがあれば、厳しく知事が批判、処分されないといけないとは思いますけれども、冷静に見ないといけない部分もある。非常に残念なことに、亡くなられた方がいるということはありますが、100％知事が悪いという決めつけはよくない。冷静には見ないといけない」と努めて冷静に見守るべきとの考えを示した。
アンケートは県職員約9700人を対象にし、5日までに集まった約4500件の中間結果を取りまとめた。斎藤氏の「パワハラ」目撃、経験するなどして「知っている」との回答と「人づてに聞いた」との回答が合わせて38・3％に上った。自由記述欄には伝聞として「お前はエレベーターのボタンも押せないのかと怒鳴る」「公用車で激怒し前方座席を蹴った」などの記載もあったという。
斎藤氏はこの日の会見で「私は詳細な内容については承知していないのでコメントについては差し控えたい」とし、「業務上の必要な範囲で、さまざまな業務に関する指摘、指導をしたことはある」と主張。改めて「私としての責任の果たし方は今回の文書問題に関する調査に対応しながら、県政を1歩1歩前に進めていくということが大事」と辞任の考えがないことを明言した。
