俳優塩野瑛久（29）が20日、東京・渋谷のNHKで、28日放送の教養番組「歴史探偵 光る君へコラボスペシャル2 源氏物語」（午後10時）の取材会を行った。
塩野は放送中の大河ドラマ「光る君へ」に一条天皇役で出演中。28日の放送では、最高権力者の藤原道長が一条天皇の愛を自身の娘・彰子に向けさせるため、紫式部に源氏物語を書かせたという説について特集した。
この日がクランクアップだった塩野は初の大河出演について「すごく濃かったなという印象」。そして「楽しかった期間は最初で終わって、もがき苦しんだ時間が長かった」と一条天皇の苦悩について語った。
年上の藤原定子を妻にし、やがて年下の彰子を妻にする。政治の奔流にも巻き込まれる。内田ゆきチーフプロデューサーから「かなり難しい役。ご本人も大変さがあったと思うんです。最初は心配もあったが、最近は『一条天皇と言えば塩野さん』と視聴者もスタッフも思っている。感謝です」と伝えられると、塩野は「泣いちゃう」と喜びを明かした。
定子との結婚の背景には政治的な思惑があった。定子の真意については「正直、どちらでもよかった」。定子を演じた高畑充希（32）との共演については「信頼感、安心感を持って胸を借りるつもりでやった」と振り返った。
劇中で主人公の紫式部（まひろ）を演じた吉高由里子（36）がX（旧ツイッター）で「しかし帝美しいな AIかよ！」と一条天皇の美しさに触れたことについて塩野は「いつも通りの僕」とキッパリ。その後で「冗談です。うれしいし、ありがたいと思っている」と続けた。
