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吉岡里帆「トランスフォーマー」で洋画吹き替え初挑戦、低音響かせるためアスリートばり鍛錬


米3DCGアニメーション映画「トランスフォーマー/ONE」で、洋画の吹き替えに初挑戦した吉岡里帆

吉岡里帆(31)が、米3DCGアニメーション映画「トランスフォーマー/ONE」(ジョシュ・クーリー監督、9月20日公開)で、洋画の吹き替えに初挑戦したことが14日、分かった。

米俳優スカーレット・ヨハンソン(39)が演じた女性戦士トランスフォーマーのエリータ-1の声を担当。ヨハンソンの声とキャラクターのビジュアルに合わせて地声より、かなり低く響かせるトレーニングを敢行して、アフレコに臨んだ。ヒーロー役を演じるのも初めてで「こんな経験、この作品じゃないとできないと思いました」と喜んだ。

吉岡は「オファーが来た時は、あのトランスフォーマーから、お声がかかったのかと、もう本当に高揚感と、ワクワク感で『早く台本読みたい!』と思いました」と前のめりで快諾したと明かした。

17年の「名探偵コナン から紅の恋歌」で声優に初挑戦して以降、19年「空の青さを知る人よ」や21年「漁港の肉子ちゃん」など、大きなアニメ作品で声優を務めてきた。その中で「今まで参加してきた声優のお仕事だと、日本のアニメーションはキーが、かなり高くないと絵にあたらない事があるというのが自分の中の印象でした」というイメージを持っていた。

「トランスフォーマー/ONE」では、日本のアニメの声優を務めてきた中での印象を180度、変えて、トレーニングから行ったという。「今回は、真反対でスカーレット・ヨハンソンさんやエリータ-1のビジュアルに合わせて自分の地声よりかなり落として低く響かせる練習を一番初めに行いました」。具体的には「ボイストレーニングの先生と初めにやったのが、丹田と低音の響きを鍛えるために、腰をぐっと持って後ろから引っ張ってもらい、それでせりふをしゃべる練習をしました。引っ張る力に負けないくらいの力を鍛えました」と、さながら、パリオリンピック(五輪)に出場したアスリートのように、地声を低くして響かせて演じるために、負荷をかけて体から鍛えた。

さらに「その後に、海外作品の、吹き替えの方の特徴というか響き、英語圏の方の吹き替えは、口の中に空間があるというか」と、海外の俳優が吹き替えた際の、口の響きにも着目。「日本語だときゅっと締まっているものが広がっているイメージがあったので、(口の中を)広げる練習」と、口のトレーニングも敢行。「あとはもう吹き替えをたくさん見ました。かなり日本の声優さんたちを参考にさせていただきました」と、吹き替え作品を見て、日本の声優が演じる声の芝居で、イメージトレーニングまで行った。

演じたエリータ-1については「戦う女性で男性達もグイグイ引っ張っていくような強さと、自分に対しての誇りがあって自信にみなぎっています。ちょっと勝ち気なところもあるのでかわいらしさというよりもとっつきにくいがあって、人間味や不器用さも感じて、私は好きです」と評した。そして「彼女の強さがみんなにとってもすごく救いになるシーンが、たくさん出てくるので。戦うシーンだけじゃなくて自分自身を見失わず、本編を通して自分という核がブレないキャラクターなので、そこがすごく魅力的で、大好きなキャラクターになりました」と語った。

初めてヒーロー役を演じたことについては「エリータ-1は戦い方がパワフルで真っすぐというか殴る時の強さも強いのでそこはすごく意識しました」と、キャラクターから受けた印象を演技に生かしたと説明。「絶対に普通の人間だったら、できない動きとかもキャラクターが平気で、どんどんしていくので見ていてワクワクしましたし、参加できて良かったと思いました」と改めて出演を喜んだ。

台本を読んでの、作品全体の印象については「今までのトランスフォーマーシリーズを追いかけて来た人にとっても、衝撃の一作です。なぜ、あの戦いがあったんだ、とか、どうして(オプティマスとメガトロンが)あの関係性なんだという謎が、いっぱい解ける物語になっています。泣けるし、胸も熱くなります」と絶賛。「トランスフォーマー達が、トランスフォームできなかった時から描かれているというのが胸熱です。弱さもありながら、強さを望んでいて。彼らの強い思いが凝縮されていて、感動的な台本だなと思いました」と台本の素晴らしさを強調した。

「トランスフォーマー」シリーズで推しのキャラクターは、と聞かれると「全員大好きになるんですけどバンブルビーはこれまでのシリーズの中でもすごく好きなキャラクター」と即答。「かわいさと、おちゃめさと、強さと、いろんな要素を兼ね備えているキャラクターなので、ビーは、めちゃくちゃ推しです。かわいい。ビーが今回『トランスフォーマー/ONE』で、初めてソードを(手から)出す瞬間があるんですけれども、それが、めっちゃかわいいです。面白くて、すごく好きなシーンです」と、今作の中での推しシーンまで挙げた。

観客、ファンに向けて「台本を読んで、映像を観て、心の底からワクワクする感情と、こんなエピソードがあった上で、いままでのシリーズ作品(のストーリー)があったのだと、切なく、感動しました。これを観ずしてトランスフォーマーは語れないぞというような、そんな一作になっていると思います。ぜひ劇場でお楽しみください」と呼びかけた。

吉岡のほか、追加の声優陣も、合わせて発表された。サイバトロン星の英雄的存在センチネルプライム役を諏訪部順一、センチネルプライムと行動を共にするエアラクニッド役を柚木涼香、ダークウィング役を稲田徹、スタースクリーム役を佐藤せつじ、サウンドウェーブ役を山本格、ショックウェーブ役を星野貴紀、ジャズ役を杉田智和が、それぞれ演じる。

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