劇団四季「ミュージカル『ウィキッド』」の最終通し舞台稽古が13日、大阪四季劇場で行われた。大阪では15年ぶりの上演。
作家グレゴリー・マグワイアが1995年に出版したベストセラー「ウィキッド－－誰も知らない、もう一つのオズの物語（旧：オズの魔女記）」を原作に、名作「オズの魔法使い」の知られざるプロローグ。ドロシーが「オズの国」に迷い込む以前に起こった魔女2人。美しく野心家で、人気者のグリンダと、生来の緑色の肌で、賢いが激しい気性のエルファバの数奇な運命を描く。
グリンダ役の山本紗衣（さえ）は、役柄を「キュートで明るい人気者。その彼女がエルファバというかけがえのない友人と出会い、大きく成長していきます」と説明。
「劇中では、こうした2人の少女の友情が描かれていく一方で、オズの魔法の世界を存分に感じさせてくれるきらびやかな場面や、物事の善悪とは何かと問いかけられるような場面もあり、多面的な魅力にあふれています。作品の感動をしっかりお届けできるよう、精いっぱい演じたい」とコメントした。
また、エルファバ役の江畑晶慧（まさえ）は「生来の緑の肌というコンプレックスを抱えたエルファバは、愛されることを知らずに生きてきた孤独な少女です。そんな彼女が、グリンダやフィエロという存在に出会い、本当の友情と愛を学んでいきます」とキャラクターをとらえる。
「困難に立ち向かいながら、決断をしていく彼女の生きざまは、きっと観る方の心を打つはずです。難しい役どころですが、稽古で積み上げてきた成果を皆さまにお見せ出来るよう、全身全霊で役に取り組みたい」と意気込んだ。
ミュージカル「ウィキッド」大阪四季劇場公演は15日に開幕（来年7月6日まで）する。
