上島竜兵さん(2020年10月撮影)

ダチョウ倶楽部の上島竜兵さんが11日未明、死去したことが分かった。61歳だった。

08年、レジャーページの遊戯台試打で何度か取材させてもらった。バラエティー番組では熱湯風呂やアツアツおでんなどの陽気なリアクション芸で楽しませてくれた上島さんだが、インタビューでは小さめの声でにこにことしゃべる、シャイな人だった。

とにかく女性に優しく、紳士的。当たりを引くまで隣で待っているしかないこちらに「退屈しちゃうよねえ。大丈夫?」「そろそろ当てるから、ちょ、ちょっと待っててくださいね」。そんな必要はないのに、さりげなく気遣ってくれた。この手の取材で、そんな人は上島さんだけだった。

お会いするたびに、体のどこかにアクシデント、という“お約束”もあった。「朝起きたらキ○○マからポタポタと血が出ててさ、今日はミラクルがありそうだと思ったんですよ」。驚いて取材を切り上げようとするこちらに「大丈夫。多分、洗いたてのバスタオルで切ったんだと思う。マキロンで消毒して、痛くもかゆくもないよ」。別の時は「テレビ番組収録でぶつけた左足が痛い」。なんだかんだ、紙面のためにひとネタ提供してくれる気遣いの人だった。

そんな上島さんが、敬愛する志村けんさんが主催する舞台「志村魂」の話になると真剣な表情になったことが印象に残る。「志村さんから『おれとがっぷりやってみないか』とおっしゃっていただいて。すてきなお芝居なんだ。なんとしても頑張りたいんだよね」。天国で志村さんと会えたでしょうか。取材者として、昭和からのテレビっ子として、たくさんの笑いをありがとうございました。

【梅田恵子】(ニッカンスポーツ・コム/芸能記者コラム「梅ちゃんねる」)

情報提供元 : 日刊スポーツ_芸能
記事名:「 上島竜兵さん「下半身流血にマキロン」の人間味/取材メモ