『映画 ギヴン 柊mix』公開記念の舞台挨拶レポート!
2020年に公開された前作『映画 ギヴン』はコロナ禍の中での上映だったため、本作での舞台挨拶は初めて。さらに6人が揃うのも今回が初。
観客を前に佐藤真冬を演じた矢野さんは、「前作は2020年、その時は映画の公開が延期になってしまったり、ライブ等関連イベントも延期になって、配信に切り替わったことがありました。今日は公開2日目ということで、無事に公開を迎えられてほっとしている」と幸せを噛み締めていました。
続いて上ノ山立夏を演じた内田さんは「TVアニメが2019年。そこから収録をして数えると5年…」というと「ええ!!5年も経ってるの?」と梶秋彦役の江口さんがツッコミ、会場を沸かせます。
続いて「私事ですが…」という中山春樹役の中澤さんは「こういう映画の舞台挨拶をやらせてもらうのは初めてで、前回その機会が無く(コロナ禍で)仕方ないことではあるんですけど、(舞台挨拶に)立てなかったのが非常に悔しくて」と振り返り「こうやって今日、ようやく皆さんの前に立つことができて、しかも全員揃って!本当にハッピーで夢が叶えられました」と語ると温かい拍手が起きました。
続いて江口さんは「舞台挨拶に登壇すると、(映画館)ならではの特典があるんです」と切り出し、「控え室でちょっとの時間待っているんですけど、ポップコーンをいただけるんですよ!」というと全員が「美味しかった!!」と口を揃え、「この人たちのはしゃぎようがすごくて!」と登壇前の様子を語ります。
今作で物語の中心となるキャラクター、鹿島柊を演じた今井さんは「今回は柊と玄純にスポットが当たって、『syh』として歌唱もさせていただいたり、すごくあっという間でした」と振り返り「週替わりのストーリーもあるので、何回も通っていただければと思います」とコメント。
最後に八木玄純役の坂さんは「TVアニメは『ギヴン』の4人がメインでしたが、僕ら2人にスポットライトが当たって、どんな感情が動いていたか、1人の人間としてのバックボーンがすごくちゃんとあるし、それを描いている作品になってると思う」とコメントし、「こうやって皆様の前で挨拶ができるのは、皆さんが愛してくださっているからこそ」と改めて観客を前に気持ちを語りました。
『ギヴン』シリーズの魅力について語る!
2013年「シェリプラス」(新書館)での連載開始から、長きにわたり愛され続ける今作。
改めてシリーズの魅力について、矢野は「キャラクターが身近に感じられること」とズバリ。
「みんなかっこいいし、イケメンで楽器もできて、憧れの対象なのに、でも人間関係・恋愛関係は不器用。物語を知れば知るほど普通の感覚の人なんだと思えたし、人間模様が繊細に丁寧で、自分のことのように感じる」と共感ポイントを語ると、「確かに」と続けるのは内田さん。
「真冬と立夏のシーンは、TV アニメの時から丁寧に撮ってくださっていて、僕らも学生の頃の初々しさを思い起こしながら演技していた。僕自身も会話のシーンは楽しかったですし、キュンキュンする瞬間はたくさんありました」を当時のアフレコを振り返りながら魅力を語りました。
続けて「でも…」と言いながら、中澤さんと江口さんのほうをチラリ。
「この2人の会話は、結構…重たいのねって感じで」というと会場ではどっと笑いが。
中澤さんが「秋彦(江口さん)がだいぶこじらせていたからね〜」と笑うと、江口さんは「もともと、いろんなものを抱えているというのもありますけど、『ギヴン』の魅力って、原作から溢れる、生きている感じ。脈動みたいなものを感じました。音響監督の菊田浩巳さんが丁寧に作ってくださいました」とコメント。
続けて中澤さんも「前回の映画の時も音が絶妙なバランスで、モノローグと音楽の下がり方がBGM化しないように、すごく気を遣われていて、世界観を壊さないように、全力であの世界観が成立するように作られているのを感じた」と明かしました。
「将来の進路を決める際に葛藤や不安は?」という質問も
1月も後半になり、世の中は受験シーズン。今作にちなんで将来の進路を決める際に葛藤や不安はあったかという質問に対し、今井さんは「なかったなぁ…」ときっぱり。
坂さんも「不安とは違うかもしれませんが、僕も高校時代バンドをやっていて。だからこのバンドの人間関係がめちゃめちゃわかるんです。当時はいける!と思っていたから、進路希望に『ミュージシャン』って書いていました」というと拍手が起きます。
中澤さんは「わかるな!僕は声優になりたいと思っていて、オーディションを受けたのも高校時代だった。当時ってある種の万能感があるよね。でもちょっとずつ、身の程を知っていく(笑)」と語ると、深く頷いた内田さんも「僕も自分が最強だと思っていました。19歳、養成所で、心を折られました」と当時を振り返り、「僕にとってはスタートだったので。何事も興味あることには踏み出して見ることがいいと思う」と受験生へエールを送りました。
「ギヴン」メンバーの“逸話”は‥‥‥?
舞台挨拶が行われた1月28日は、1(い)、2(つ)、8(わ)、<逸話の日>と言われていることにちなんで、 「ギヴン」メンバーの“逸話”を語ってもらうと、坂さんが「さっき、雄馬さんがお茶をこぼそうとしてたところ」と天然エピソードをポロリ。
内田さんは「自らこぼそうとはしてない!こぼしちゃうのよ!」とちゃめっ気たっぷりにコメント。ちなみに3回こぼしたという。
続いて本日の服装について「コーディネートガチャ失敗…」と一人白い衣装で登壇した中澤さんは、キャストの衣装を見渡して「黒にならないかな…」というと、内田さんは「大丈夫!(キャラクターカラーの)黄色(中澤さん)と緑(江口さん)もあるから!」というと、衣装にポイントとして入っているそれぞれのキーカラー(矢野さん・赤、内田さん・青)を見せつつ「俺たち…ギヴンです!!」と決めポーズをすると会場からは拍手が。
そこでMCからの無茶振りで、「ギヴン」ポーズと「syh」ポーズを取ることに!
一斉で披露したポーズに、会場は笑い声と大きな拍手に包まれました。
最後に今作の見どころについて江口さんは「僕は普段タバコを嗜んでいるのですが、秋彦を演じる時、3倍のニコチンを入れて、セリフにニコチンを感じさせたいというところでやっていますが、今回は4倍入れております!ちょっとの楽しみ方の一つにしてほしい」とコメント。
先日、今作の主題歌を務めるセンチミリメンタルの温詞と『ギヴン展』に行ったという矢野さんは「『ギヴン』が連載から10年経って、真冬と立夏が出会った時を見ながら、グッとくるものがたくさんあって、ここまで紡いできた物語があるから、こうやって本作も繋がっていってるんだなと心から思いました」としみじみ。
「今日はゆっくり楽しんで帰ってください。ありがとうございました」と深々と頭を下げ、舞台挨拶は温かい拍手と共に幕を閉じました。
『映画 ギヴン 柊mix』追加舞台挨拶決定!
『映画 ギヴン 柊mix』公開御礼の舞台挨拶が決定しました。
【実施日】
2月10日(土)
【実施劇場】
新宿バルト9
【実施時間】
17:50 の回上映後
【チケット料金】
全席指定2,300円
【登壇者(予定)】
今井文也さん、センチミリメンタル
※登壇者は、予告なく変更となる場合がございます。
【チケット販売方法】
チケットぴあにて販売します。
先行抽選販売「プレリザーブ」
・申込受付期間:1月28日(日)19:00~2月4日(日)23:59
・抽選結果発表:2月5日(月)18:00
・引換開始日:2月5日(月)18:00
『ギヴン』番外編連載開始!
原作・キヅナツキによる『ギヴン』の番外編連載が「シェリプラス3月号」(1月30日発売)よりスタートします。