声優で歌手・伊藤美来(いとう・みく)が30日、東京国際フォーラム ホールCでライブイベント『4th LiveMiku’s Adventures 2018 ~Live is Movie~』を開き、全14曲で会場に集まったファンを熱狂させた。
声優として活動するかたわら、2016年5月に、同年10月の誕生日にソロアーティストデビューすることを発表。同年10月に予告どおりデビューシングル『泡とベルベーヌ』がリリースされた。デビュー以降はシングル4枚、CDアルバム1枚をリリースし、18年には“アニサマ”の略称でも親しまれている大型アニソンイベント『Animelo Summer Live』にソロとしては初出場。そんな伊藤による初のホールでのワンマンLIVEで、チケットは完売となり、勢いを見せている。
イベントサブタイトルに『Live is Movie』とある通り“映画”がキーになるようで、開演前のステージはフィルムを模したような装飾や、映画監督が座るようなイスが置かれており雰囲気満点。そして、OPムービー上映後、青いメガホンを手に“監督服”をまとった伊藤がステージに現れ、映画監督が言いそうなセリフでライブをスタート!
その1曲目は、8月に発売した最新シングル『恋はMovie』。助監督、カメラマン、衣装スタッフ、女優に扮したダンサーと息の合ったダンスも披露し、可愛らしい世界観に会場を包むと、そのまま、『七色Cookie』を歌い、観客たちも青や水色のサイリウムで一緒に楽しんだ。
MCでは、変わらずのちょっと抜けたようなほのぼのトークや、はじめてダンサーと一緒にパフォーマンスするため緊張していたと胸の内などを話し、その後にはなんと観客たちを前に生着替え!黄色とグレーチェックの“監督シルエット”から、今年のアニサマで着た衣装を仕立て直したという真っ白なミニドレス姿に変わり、「映画がコンセプトじゃなかったら、こんな姿見せないんだからね!」と、“ツンデレ”セリフも飛び出し、客席を沸かせた。
中盤にはマイクスタンドを使って『あの日の夢』、『Moonlight』を情感たっぷりに歌い上げ、続けてポップな楽曲『ルージュバック』を歌唱。
そのままダンサーの華麗なダンスパフォーマンスタイムとなり、それが終わると、伊藤のイメージカラーであるブルーがあしらわれた衣装に、ショートパンツ姿にお色直した伊藤が登場。伊藤のキラーチューンな1曲『Shocking Blue』のパフォーマンスとなり、照明も客席のサイリウムも青一色に染まるなか、観客たちのボルテージもガンガンに上げる熱唱ぶりで魅せた。
終盤は『ミラクル』、『Morning Coffee』、『ワタシイロ』と、アップテンポな楽曲で畳み掛けラストMCへ。
1stライブから夢に描いていた自身のオリジナル楽曲だけでのライブがついに本公演でかなったことに感激したという気持ち。さらに、スタッフ、ファンに伝えきれないほどの感謝を寄せ、ラストは『all yours』を観客、ダンサーらと一体となって歌唱。歌い終えた後も、観客1人1人に向けるように目線や手を振る伊藤は、舞台袖への去り際には「みんな愛してるよ!」と、特大の投げキッスを飛ばし、ライブを駆け抜けていた。
■セットリスト
M1:恋はMOVIE
M2:七色Cookie
M3:泡とベルベーヌ
M4:No Color
M5:守りたいもののために
M6:あお信号
M7:あの日の夢
M8:Moonlight
M9:ルージュバック
M10:Shocking Blue
M11:ミラクル
M12:Morning Coffee
M13:ワタシイロ
M14:all yours