多くの舞台で活躍し、昨年のNHK大河ドラマ『真田丸』に真田信政役で出演した俳優・大山真志(27)が8日、都内・葛飾区の柴又帝釈天で行われた亀有警察署「一日警察署長」に就任した。
亀有警察署では「春の全国交通安全運動」(4月6日~4月15日)実施に伴い、葛飾区・関係団体等と連携し地域における交通安全意識の普及・浸透を図るとともに、交通安全運動の重点等の周知と交通事故防止を図ることを目的とする交通事故防止キャンペーンを実施。
雨が降ったりやんだりする天候のため、急きょ、境内の渡り廊下の中で行われた就任あいさつ。大山の背が高いため直立すると。欄間に制帽と顔が隠れてしまい、それとマイクの位置のバランスを気にして調整するのに四苦八苦している様子に、ファンからも笑いが起きる。
式典などでしか着ない制服。しかも階級が署長のものと、実際の警察官も署長にならないと着れないという制服に身を包み、「刑事の役はやったことあるんですが、これは本物の制服、しかも礼服を着させていただけるのはうれしいことだなぁと思います。カッコいいですよね」と、感慨深くいう。
今回の交通安全は、「子供と高齢者の交通事故防止」に重点を置いており、車の運転免許を持っていないが、ファットバイクというタイヤがすごく分厚く、砂浜なども走れる大型の自転車になっている大山は、事故に合わないように心がけていることとして、「角にさしかかった時には必ず止まるようにしています。自転車がすごく大きいので子供さんなどぶつかったら、絶対にケガしてしまいますので周りに気を付けながら運転しています」と、注意深く運転しているそうだ。
実際に、中学生の頃に角で止まっていたら、急に車が飛び出して来て引かれそうになったり、目の前で自転車に乗っていた友達が、事故寸前で転んでしまったなど、“ヒヤリ・ハット”の経験があるだけに、交通ルールマナーの自転車安全利用5則は知っているし、守るようにしているという。
「舞台などで周りのスタッフへの気遣いがすごくて、心もイケメンなんですね」とMCの婦人警官から持ち上げられると、「そんなに褒められたことないので・・・」と、照れ気味。
「心のイケメンには誰でもなれるので、気使いが必要」と、婦警さんが続けると、大山は、「自分だけは大丈夫だとか、自分勝手な行動が事故につながることが多いと思うので、自動車に乗っているときはもちろん、自転車に乗っている時も、歩いている時も人への気使いが事故防止になると思うので、みなさんも気を付けてください」と、呼びかけた。
婦警さんは、子供たちに交通安全を教えるときに、右見て左見て、止まってくれた車に、止まってくれてありがとうとニコッと運転手さんにすると、運転手さんもニッコリ返してくれると、アイコンタクト・安全確認の重要性を説き、それを大山にやってもらうようにお願いする。
左から車が来た、目と目を合わせてニコッと実践すると、「素敵な笑顔頂きました」とMCが盛り上げ、ファンからも黄色い感性が飛ぶ。そんなシチュエーションに慣れていない大山は、大いに照れまくっていた。
また、あいにくの天候で交通安全防止パレードは中止となったが、下町らしく人力車に乗って帝釈天の山門横でポーズをとった。