『コードギアス 反逆のルルーシュ キセキのアニバーサリー』昼公演が27日、千葉・舞浜アンフィシアターで開かれルルーシュ・ランペルージ役の福山潤、枢木スザク役の櫻井孝宏、C.C.役のゆかな、紅月カレン役の小清水亜美、ジェレミア・ゴッドバルド役の成田剣、ALI PROJECT、Hitomiこと黒石ひとみ、access、谷口悟朗監督、シリーズ構成を務めた脚本家・大河内一楼が登場した。
『コードギアス 反逆のルルーシュ』は超大国ブリタニアの少年・ルルーシュがブリタニア占領下の日本でギアスという特殊能力を得たことから、仮面の男「ゼロ」として全世界を覆す壮絶な反逆の闘いに身を投じる姿が描かれた作品。2006年10月にTVアニメが放送され大人気となり、その翌年、続編となる『コードギアス 反逆のルルーシュR2』も放送され熱狂のうちに放送終了。その後はゲームやスピンオフ作品、舞台やフィギュアなどさまざまにメディアミックスされいまなお愛されるコンテンツとして知られている。そんな本作の放送10周年を記念してのイベントとなる。
開演時間になると大スクリーンに登場したのはシャルル・ジ・ブリタニア(cv.若本規夫)。10年の時を経ても圧倒的に迫力のある声で注意事項などを読み上げると、「オーールハィーーールブリターーーーーーニア!!!!」と、一席ぶち観客たちを一気に物語の世界観に巻き込み、ALI PROJECTの『勇侠青春謳』生歌唱で幕をあけた。
そこから、来場者に事前に送られていた招待状に隠されたメッセージを解き明かすということを目的とした、TVシリーズの振り返りをすることに。こちらはキャストによるシーンの生アフレコとともにHitomiによる『Innocent Days』、『Continued Story』の生歌唱、映像出演で登場したFLOWの『COLORS』やORANGE RANGEの『O2』を交えてのもので、臨場感たっぷり。その終わりには約15分ほどのタイムカプセルをルルーシュたちが掘り起こすという新作ピクチャードラマ『一夜 の 明日(ひとよのあした)」が上映され、再びALI PROJECTが登場し、『わが臈たし悪の華』を歌唱した。
中盤にはキャストが客席通路を歩いて登場。来場者と近い距離で「オール・ハイル・ルルーシュ!」といったコール&レスポンスをして観客たちのテンションを上げつつ、成田を司会にしたキャストによるトークショーへ。
10年という時間へ福山は、「本当に、毎年何かし続けているので、10年という時間を感じていなかったという気持ちはありました」と、ちょこちょこ作品にはかかわっているそうだが、放送当時については、「僕はコードギアスは“楽しかったトラウマ”しかないという相反することを感じていました」と、振り返る。
櫻井は、「この作品は当時のムーブメントというか、注目されていろんな人に観てもらって、アニメーションの新しい形みたいなのになったというのを覚えています。きょうのこの光景に、色あせてないんだなというのは感じましたし、あらためてすごい作品だなって思いました」と、感慨深げな様子も。
さらに、アフレコ時の思い出について福山は、元は敵として登場し後にルルーシュに忠誠を誓うことになった“オレンジ”ことジェレミアを演じた成田について、「ルルーシュの臣下になったじゃないですか、そのとき成田さんの顔つきに変化があって、アフレコのときに『福山くんこれからよろしくね!』って握手をして。こっち側になりたかったんだなって(笑)」と、裏話も披露していた。
そんな当時の想い出を挟みつつ、招待状に隠されたメッセージの発表へ。この謎を解くと『魔神の復活』なる文字が浮かび上がるものだったが、これはこのイベントに限りルルーシュが復活するということを現しているのだとか。これに福山は「ルルーシュは自分で盛りましたね。これまで魔人だったのに“魔神”にしている」と、ツッコミを入れたり、ゆかなも「出す時に受け取った人が驚くだろうなっていう感じだったのかも」と、いじり倒していた。
そのままエンディングを迎え、キャスト1人1人がコメントし、『モザイクカケラ』の楽曲に合わせてエンディングテロップが流れ、終演を迎えた……かのように見えたが、実はここからが大発表となるのだった。
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※記事内画像は(c)SUNRISE/PROJECT GEASS Character Design (c) 2006-2008CLAMP・ST