フリーアナウンサーの“カトパン”加藤綾子(31)が29日、神奈川・横浜赤レンガ倉庫1号館で7月30日から8月24日まで行われる『誕生60周年記念 ミッフィー展』に先立ち、開港記念イベントに出席。3才~7歳のミッフィー好きな子供たち17名へ読み聞かせをしたり、一緒に歌とダンスなどを行った。
国立音楽大学から女子アナと異例の経歴を持つカトパン。中学・高校の教員免許(音楽)を持っており、小さい子供たちと音楽を体で表現するリトミックも学んでいた。「幼稚園のころからピアノを習っていたので、ピアノの先生に憧れていたので、(お遊戯が)とても楽しみ。読み聞かせは初めてなので、ドキドキしているんですけど、母が私に読みはかせてくれたのを思い出しながら」と、心待ちにしていた。
読み聞かせでは、「何買ったのかな?」とか、「誰が呼んだと思う?」と、子どもたちに優しく語りかけるなど、一方通行ではなく、飽きさせず興味を持たせながら絵本の世界に引き込んでいく。
そして、「うさぎの父さんがおうちの窓を閉めました。おしまい」と読むと、ある子供から「なんで?」と素朴な疑問。それにカトパンは、「うさこちゃん眠っちゃったから。不思議だった?ウフフ」と、子供たちの無邪気な疑問に笑顔で応える。
もう一冊読もうとすると、表紙のうさこちゃんが海パンなのに気付いた子供が、「うみー、うみー!あのね、8月の22日に小笠原にいくのー」と、一生懸命に話す。すると、カトパンは、「8月の11日に小笠原にいくの、いいねぇ~。じゃ、ぴったりの絵本かもね。うさこちゃんいついくんだろうねぇ」と、笑顔で応じる。
さらに、男の子が「パンチュだけ!パンチュ一丁」というと、カトパンも、「パンチュだけだねぇ、パンチュ一丁だね」と、母親になったように“赤ちゃん言葉”で繰り返す。このやり取りに、保護者のお母さんたちやマスコミ陣からも笑いが起きるなど、微笑ましい光景が。
2冊読み終わり、MCが「たのしかった?」と、子供たち聞くと、「はーい」と、元気な声で全員が手を挙げる。カトパンは、「よかった。ありがとう聞いてくれて」と、笑顔。
続いて、歌と踊りのお遊戯ではエプロン姿を披露し、“綾子先生”になって、子供たちと楽しそうに「♪ミッフィー、かわいいうさちゃん」と歌いながら、頭の上に手を当てて“ぴょんぴょん”とミッフィーダンス。
読み聞かせでは、持ち前の「コミュ力の高さ」を発揮し、子供たちの心を上手に絵本に向けていたが、ミッフィーが登場すると、子供たちは一目散にミッフィーのまわりに・・・!さすがのカトパンもミッフィーには勝てなかった。
最後は、「ありがとうございました」と、あいさつする子供たちに、カトパンは、「すごくかわいかったです。一緒にできて、先生になりたいという夢がかないました」と、笑顔。
感想を聞かれたカトパンは、「子供たちが一緒に参加して、絵本の世界に入ってくれたので、とっても楽しかったです。私のほうが気分盛り上がってしまって。教育実習は中学校に行ったため、小さいお子さんと踊ったり歌ったりしたのは初めて。姪っ子が1歳半になるんですが、みんなぐらいのお姉さんになったらまた読み聞かせをしたいなぁと思います」と、笑顔を浮かべた」と、自身も楽しんだ様子。
同展示会は、2015年にオランダの絵本作家でグラフィックデザイナーのディック・ブルーナさんが描く「ミッフィー(うさこちゃん)が誕生して60周年を迎えた事を記念して、「ミッフィー展」が全国を巡回中。この夏、ヨコハマの赤レンガ倉庫1号館で開催される。
見どころは、世界初公開となる1955年『ちいさなうさこちゃん』(第1版)で描かれた「ファースト・ミッフィー」と、おなじみの姿に描き直された1963年の第2版の原板が並べて公開される貴重な機会。
また、ミッフィー以前の制作である1953年の初期絵本『りんごぼうや』『きいろいことり』のゲンが、ブルーナさんが若い頃に書いた油彩画、奥さんのイレーネさんのために描いた朝食メモ、ミッフィーを描いているシーンを撮影した貴重なムービーなど、作者の新たな一面にも触れることができる資料300点が、オランダから来日している。
同展示会は、7月30日~8月24日まで、神奈川県の横浜赤レンガ倉庫1号館にて開催中。