プロレスラー・蝶野正洋が15日、茨城・大洗町で開催された『第19回 あんこう祭 2015』内のアニメ『ガールズ&パンツァー』トークショーステージにシークレットゲストとして登場。今月21日から公開となる完全新作劇場版の応援大使に就任したことが、明かされた。
“ガルパン”の愛称で親しまれているアニメ『ガールズ&パンツァー』は、戦車を使った武道『戦車道』が大和撫子のたしなみという世界を描いた作品として人気を博している。大洗は作品の舞台となった“聖地”として知られ、12年の『あんこう祭』には約6万人、13、14年には約10万人、15年には約11万人が詰めかけるなど年々勢いを増している。トークショーには主人公の西住みほ役・渕上舞、武部沙織役・茅野愛衣、五十鈴華役・尾崎真実、秋山優花里役・中上育実、冷泉麻子役・井口裕香、歌手・ChouChoが参加し、司会は廣岡祐次宣伝プロデューサーが務めた。
蝶野はトークショー中盤に渕上から「応援大使になって頂く方が決定しました!応援大使はこの人です!」と紹介されプロレスの入場曲『CRASH ~戦慄~』に合わせて、にこやかに両手を挙げながら現れ、場内は大歓声で迎える。
「ガッデ~ム!アイアム蝶野!おまえらあんこう汁食ったか?よろしく!!」と、雄叫びをあげつつ、場内を見渡し「こんなに人がいるなんてビックリしました」と見渡す限り人、人、人であふれた会場に感想を漏らした。
蝶野が応援大使に選ばれた経緯としては、今年7月に大洗町で開かれたラジオ公開録音イベントの、次のステージが偶然蝶野のステージだったという縁から話が進み、そのイベントの様子や、町にあふれるガルパンの立て看板に興味を持ったという。蝶野自身TVシリーズを全話観たということや、戦車道の教官・蝶野亜美(cv椎名へきる)との“蝶野”つながり、ドイツ戦車の活躍などからこのたびの就任となった。
蝶野はガルパンについて、「キャラクターがカワイイ。最初、自分の中ではストーリーがどう展開するかわからなかったんですが、6歳の娘が、キャラがかわいいと気に入った事で、すんなり入れた」とのことで、会場の観客に向かって「みなさんはキャラが好きなの?それともタンクが好き?」と問いかけると、「全部!」というレスポンスが返り、納得したよう。
今後、劇場版公開2週目以降ぐらいのタイミングで劇場版告知用の実写TVCMへの出演。続けて、12月2日発売されるガルパンの5つの戦車(タンク)を歌ったCD『タンソンミニアルバム』の中の、『超重戦車級王者マウス』の楽曲を歌うことが明かされ、同CDに影山ヒロノブ、遠藤正明、山形ユキオ、宮内タカユキが参加することもアナウンス。
実際に会場でも『超重戦車級王者マウス』のデモが流されたが、蝶野は「俺、音楽の成績2だったからやめてくれと言ったんですが、『いまはすばらしい技術があるからなんとかなる』と(苦笑)。本当に素晴らしい編集をしてもらいました。80年代の特撮のオープニングを意識しました」と、率直に明かし観客を爆笑させた。
しかも、『タンソンミニアルバム』のジャケットは『マクロスシリーズ』のイラストなどで知られる天神英貴氏が描いたもの。こちらのジャケットもお披露目され渕上ら5人で「かっこいい!」「ちゃんとあんこうマークも入ってる!」と、歓声をあげていた。
終盤には渕上は蝶野へ「怖そうな感じと思っていたんですが、話してみたら紳士な方です。今後の展開も楽しみです!」と、期待を寄せると、蝶野は「みなさんも劇場に足を運んでくださいね!」と、早速、応援大使として呼びかけていた。
トークショー終了後には、『第19回 あんこう祭 2015』内ブースにてサイン会も開き、大洗の盛り上げにも一役買っていた。