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不動産ポータルサイト初!LIFULL HOME’Sハザードマップ実装で、住まいの探し方が変わる!?


本田翼のCMでお馴染みの不動産ポータルサイト「LIFULL HOME’S(ライフルホームズ/運営・株式会社LIFULL)」はこのほど、水害リスクや気候変動といった情報が得られるハザードマップを「新築一戸建て物件詳細」に実装しました。

それに伴い、同社は9月10日にオンラインメディアセミナー「気候変動の最新動向と水害リスクから考える住まいの探し方」を開催。ハザードマップ実装に携わった同社の大久保慎氏と蔭山亜由美氏のほか、世界初のデジタル地球儀として知られる「触れる地球」の発案者である竹村眞一氏が参加し、新たな視点を持った住まい探しを提唱しました。

大久保氏はアメリカのハザード情報に対する取り組みを紹介。「一般的にハザード情報は公的機関が情報提供するもの。しかし、アメリカではハリケーンなどの被害が多発しており関心が高まっている」とし「大手不動産ポータルサイトが次々と洪水や火事、干ばつといった気候リスクを提供しており、ようやくアメリカで取り組みがスタートした段階」と語りました。

日本において「洪水・土砂災害・地震ハザードマップ」を実装した不動産ポータルサイトはLIFULL HOME’Sが初めて。蔭山氏は「近年、日本における自然災害の頻発、激甚化から、住み替えや建て替えを検討する人の意識が変わってきている」と話し、実装の背景を説明しました。

ハザードマップの特徴として挙げられるのは、物件探しの初期段階から周辺の災害リスクを確認できるということ。物件詳細ページのマップにリスクが表示されます。また、洪水や土砂災害、液状化といった複数のリスクを網羅的に確認できるのもポイントです。視認性にも工夫が施されており、ヒートマップのカラーを複数用意。視覚障害を持つ人でもストレスなく閲覧できるバリアフリー対応となっています。

社外ユーザーテストでは「別サイトに遷移することなく、物件の詳細と同時に災害リスクを確認できるので便利」という声が寄せられました。蔭山氏は「今後はマンションなど、戸建て以外も展開していく」と話しました。

楽観視できない地球温暖化

竹村氏は「変動する地球との創造的共生〜異次元の適応策に向けて」をテーマに講演しました。自身が発案した「触れる地球」を用い、「急増する水害〜地球温暖化の兆候?」、「地球温暖化:2つの未来」、「『緩和』策と『適応』策〜異次元の適応へ」、「防災の三角形〜内なる脆弱性に眼を向ける」、「異次元の適応戦略〜水害(水没)を前提にした都市デザインの思考」という5項目を解説しました。

「地球温暖化は楽観視できない」と警鐘を鳴らす竹村氏。地球温暖化の影響で海水温が上昇すると、台風の強大化というリスクが高まります。海に囲まれた日本は特に注意しなければなりません。

竹村氏は「緩和策と適応策、そしてマインドセットもニューノーマルにしていくことが大事。街が壊滅する、国が機能しなくなるといった可能性も十分にあり得る。今から、私たちが未来を変えるという意識を持つことが重要」と投げかけました。

確かに、これまで「災害リスクを考慮した住まい探し」をしていた人は少ないのではないでしょうか。起きるか分からない事象ですが、リスクを把握し備えて暮らすというだけで、大きな安心感を得られるのも事実です。

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