テンカイズα
この番組は、TBSラジオで放送中「テンカイズ」の番組内だけでは紹介しきれない
アツイ人たちをYouTube限定で紹介して行く番組。様々な業界で活躍する人に迫ります。
今回のゲストは法律業界の情報収集を変える 株式会社Legal Technology 代表取締役CEO弁護士 二木 康晴さんです。
宇賀なつみアナウンサー（以下、宇賀）：「株式会社Legal Technologyはどのようなことを行っている会社なんですか？」
二木 康晴さん（以下、二木）：「我々はLEGAL LIBRARYというサービスを提供しています。法律の専門書や官公庁の資料などをオンライン上でいつでもどこからでも閲覧できるサービスです。」
宇賀：「それはどのような方が利用するんですか？」
二木：「基本的には弁護士の先生や企業の法務部の方など少しプロフェッショナルな方達が利用されるサービスとなっています。」
宇賀：「どのような情報が検索できるんですか？」
二木：「例えば契約書を作る時の雛形です。契約を結ぶ時に使う書式の例などが書かれている解説本が見れます。また、ストックオプションの発行手続きがどうなっているのかなど、本を見るとステップが丁寧に解説されていて、法律の解釈の手助けにもなります。そのような実務書と呼ばれるようなものが非常に役立っていると思います。」
宇賀：「どうしてそのようなサービスをつくろうと思ったんですか？」
二木：「もともと、私は法律事務所で弁護士をやっていました。その時代に感じていたのはリサーチに時間がかかることです。オンライン上の情報は使える情報と使えない情報が混在しています。そのため弁護士の先生や企業の法務部の方は信頼できる情報を使うために法律の専門書や論文など紙の書籍・媒体を閲覧していました。図書館で背表紙を眺めるだけでは、どの本に求めている情報が載っているのかを探すのも非常に大変でした。加えて、本を見つけた後もそれをPDFにしてメールで送る作業も大変です。そこで全部オンラインで解決できたらいいのではないのかと思い、つくったサービスです。」
宇賀：「リサーチは紙で行われてきた作業だったんですね。」
二木：「大手の法律事務所になりますと、ワンフロアが立派な図書室のようになっている所もあります。そうやってあまり効率的ではないリサーチが未だに行われている業界でもあります。」
宇賀：「意外とアナログなんですね。」
二木：「かなりアナログです。」
宇賀：「実際にサービスの手応え、反応はいかがですか？」
二木：「ちょうどコロナが流行りはじめた去年の3月4月頃にリモートワークが多くなりまして、法務部の方が自宅からオフィスにある法務関連の本などが見れない、検索できないという問題が浮上しました。そこから法務部にサービスが一気に導入されていきました。」
宇賀：「本当に時代に合っていたんですね。お客様からはどういった声がありますか？」
二木：「以前はリサーチをするのに紙で調べていたのでかなり時間がかかっていたそうです。今まで1時間かかっていたリサーチが、体感ですけれど1/3くらいで済むようになり、その分、リサーチ業務ではないその他の業務、例えばビジネスモデルを構築するなどの本質的なことに時間が使えるようになって、ありがたいというお声をいただいています。」
宇賀：「弁護士にとって情報取集とはそんなに大事なことなんですか？」
二木：「かなり大事ですね。弁護士というのは弁護過誤（弁護士が業務上の注意義務を怠り、依頼者に損害を与えた場合のこと）がとても怖いのです。例えばある法律を適用した時の効果について間違った情報を伝えてしまうと、違法だと訴えられるリスクがあります。企業としては違法で訴えられることがないように弁護士の先生に相談しているわけですからリサーチには信頼できる確かな情報をしっかり調べることが大事になってきます。」
宇賀：「最後に二木さんの今後の展開を教えて下さい。」
二木：「我々のサービスが登場する前と後でリサーチのあり方が変わるようなサービスをつくりたいと思っています。今後、5年、10年たった時に新人弁護士が入ってきてLEGAL LIBRARYがない時代はどうやってリサーチをしていたんですか？まさか図書館に行って紙の本を引っ張り出してきて手作業していたんじゃないですよね？と驚かれるように、当社のサービスで未来のリサーチのあり方を変えられたらいいなと考えています。」
宇賀：「ありがとうございました。」
テンカイズ
TBSラジオで毎週水曜日よる9時から放送中。
FM905、AM 954、TBSラジオも視聴可能
テンカイズ公式ページ：https://www.tbsradio.jp/488165
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株式会社Legal Technology
代表取締役CEO弁護士 二木 康晴
大谷翔平・野球ニュース