人生にはいくつかの岐路があり、そのたびに人は何かを得たり、何かを捨てたりする。
そこには決断があり、「覚悟」がある。
番組「覚悟の瞬間(とき)」では、経済界、スポーツ界、文学界など、様々な大人の生き様に焦点をあてていき、視聴者の方々に、知恵、成功へのカギ、生きていく上でのヒントになるようなメッセージを届けます。今回、その「覚悟の瞬間」に石塚矯正歯科クリニック院長・石塚泰男さんが登場。自身の考えや仕事について語りました。
Q1なぜ今の仕事に?
石塚泰男さん(以下、石塚)「僕は矯正に魅力を感じて矯正専門でやっています。子供の治療であれば不良習癖などを治していけば、骨格の成長も変わったりしますし、大人でも歯並びを整えることによって顔つきが変わり、結果としてその人の将来が変わったりすることもあります。矯正治療が患者さんにとって今後の人生の一助になれば嬉しく思います。」
Q2現在の仕事への想い
石塚「患者さんによって希望に違いがあるので、そこを汲んで最終的に矯正治療をして良かったと思っていただけるような治療をしていきたいと思っています。治療開始前には、方法によってどういう結果になるかというのを、歯を抜くにしても抜かないにしても説明しています。100%とは言えないけれど、だいたい経験上予測がつくところはあるので、その辺を説明させてもらっています。また、矯正治療には長い期間が必要で、治療を始めてからも進行に合わせて何度も話をしながら考え、気持ちを確認しています。
今でもお土産をもらったりすることもありますが、昔と違って歯医者さんが多くなってきて、必ずしも付け届けがあるっていうのは普通ではない時代になってきたとは思うんですけど、それでも頂き物を頂けるというのは感謝の気持ちが伝わってきて嬉しく思います。」
Q3あなたにとって覚悟とは?
石塚「患者さんの数年間の期間を預かっているようなものですから、確実に望む結果を残してあげたいなというのが覚悟ですね。治療した結果、患者さんが喜んでくれるのが一番です。喜ばれないような治療では努力した甲斐がありませんから。感情を表さない方もいるんですけど、でも、治療が終わると『わあ、綺麗になった』って喜んでくれる人もいっぱいいて。この仕事を選んだことは間違っていなかったと思っています。」
Q4カッコイイ大人とは?
石塚「自分がやるべき道があってそれに打ち込んでいる人は全てカッコイイなと思います。(自分を採点すると)100点の時は来ないですよ。いつまでたってもまだ足らないと思うことは尽きないので。いくらやっても新たな気づきは得られますね。」
Q5今後に向けて
石塚「子供の場合は顎の成長が残っていて、それをうまくコントロールしていくことによって望ましい成長、発育が得られる場合がかなりあります。そういったことを患者さん、保護者の方に説明して理解してもらってやっていかないといけない。生活習慣の改善とか筋肉の訓練とか大変なものですから、何で歯医者に来て大変な思いをしなくちゃいけないんだと思うかもしれないんですけど、そこが大事なんだということを粘り強く訴えていきたいと考えています。」
日本のアカルイ未来のために
石塚「歯学部を卒業してこれから歯医者を目指す方。患者さんのことを考えて長くやっていれば、いつか伝わることがあるかなと。目先の利益ばかり追い求めず、長い目で治療を続けてもらえたらいいかなと思います。」