最近、街中でもよく目にする「SDGs」の4文字。言葉としては聞いたことがあっても、内容がよくわからないという方も多いのではございませんでしょうか。
「SDGs」とは、「Sustainable Development Goals」の略で、訳すと「持続可能な開発目標」でございます。2015年に国連で開かれたサミットの中で世界のリーダーの方々によって決められた国際社会共通の目標でございます。
ゴイスーに分かりやすく説明すると、「貧しい人が取り残され、地球環境はどんどん悪化、このままでは世界が大変なことになってしまいますよ」ということ。と同時に、「でも、いいの。どうせ僕たちが生きている間は大丈夫でしょ」と思っている方々にも向けたメッセージでもございます。将来の世代(今の子ども達、未来の子ども達)のための目標なのでございます。
「SDGs」は、とても大切なことだと思いますが、「ぼやっとして、よくわからない」という意見も多いのでは。「SDGs」に取り組みたいと思っている企業はあっても、具体的に何をやればいいのかわからないというところが多いのも、「SDGs」がなかなか浸透しないのも、この辺に理由があるのでは。
国連さま、上から目線で申し訳ございません。ぺこり。
そこで提案したいのが、「絵本」なのでございます。
絵本で届ける「SDGs」
SDGsの目標の中には、「すべての子どもが暴力や搾取から解放される世界」という項目もございます(17項目以外にも目標はございます)が、子ども達は、SDGsの中で、守られるべき存在として定義されております。がしかし、一方では、「SDGsの重要な担い手」として定義されております。
ソウナンデス!子ども達にこそ、「SDGs」を伝えないといけないのデス!
でも、具体的にどうやって子ども達に伝えればいいのか…そこで登場いたしますのが“絵本”なのでございます。未就学児、小学校低学年に伝えるには、ゴイスーに適したツールでございます。 間違いナッシングでございます。
17項目のすべてのテーマに関する絵本がございます。そもそも、このようなテーマを子供たちに伝えるというのが、絵本の目的、用途、魅力の一つでもあるのでございます。項目8の「働きがいも経済成長も」はどうなの?という方もいらっしゃるかもしれません。ございます!!
海外の大人向けの絵本で昨年注目をあつめた「セミ」。
こちらは、人気絵本作家ショーン・タンさまの最新作ですが、まさにそういう絵本でございます。仕事、働き方改革について大人が考えさせられる絵本でございます。
少々、脱線いたしましたが…
とにもかくにも、SDGsを子どもに伝えたい、そんな風にお考えの親御様、教育関係者の方々に、是非是非「絵本」をご活用頂きたいのでございます。貧困を扱った絵本、トイレを扱った絵本、海の豊かさを扱った絵本……、SDGs絵本は、ホントにたくさんございます。図書館・学校の図書室に行って司書の方に聞けば、相談にのってくれるはずでございます。
最近話題の「絵本専門士」(絵本のスペシャリスト)の方の中にも、「SDGs」を専門に紹介されている方もいらっしゃるようでございます。
さらにさらに、日本最大級の絵本情報サイトの「絵本ナビ」さまも、SDGsへの取組みを行う企業や団体がスポンサーとなり、医院や店舗など子どもが訪れる施設に絵本棚を提供する新プラン「こどもえほんだなプログラム」なるものを実施中とのことでございます。
是非是非、幼稚園、学校、児童館、図書館・書店の児童書のコーナーにも、「SDGs絵本」コーナーを作って頂ければと……。
重ねて、是非是非、親子で「SDGs」について考えて頂ければと存じます。
(文:絵本トレンドライター N田N昌)