24日(火)時事通信ホールにて「抗酸化配合剤Twendee Xによる認知症予防効果」の臨床試験成果発表会が行われた。
発表会には、欧州TIMA医療財団よりマーカス・マチューシカ理事長、岡山大学脳神経内科・阿部康二教授、Twendee Xの開発者であり、岐阜大学・科学研究基盤センター・共同研究講座・抗酸化研究部門より犬房春彦特任教授、ルイ・パストゥール医学研究センター・吉川敏一理事長が登壇した。
臨床試験成果だけでなく、Twendee Xの開発過程などについて話し、会場内には、およそ5分で酸化ストレス・抗酸化力を測定できる測定機器「フリーカルぺ」のコーナーも設置され、賑わいを見せました。抗酸化配合剤Twendee X(トゥエンディ)は、アルコールの代謝を目的に開発された「SUPALIV(スパリブ)」の抗酸化効果に注目し、糖質・脂質代謝の促進のために改良された配合物。全てがもともと、我々の体の中にある天然由来成分でつくられており、糖尿病における血糖値やインスリン値低下作用等、マウスによる実験結果も紹介された。
日本認知症予防学会が全国8施設で行った臨床試験の結果、軽度認知障害(MCI)の認知症状が改善されることが証明。それを受けて阿部教授の執筆した論文が、8月に専門誌・ジャーナルオブアルツハイマーディシーズ電子版に掲載され、Twendee Xが学会認定のグレード A(★★★)と判定された。
現状、アルツハイマー病は診断されなければ治療薬を投与できないことが問題としてあげられています。はじめに臨床試験結果を話した阿部教授は「マウスの実験でTwendee Xは脳梗塞障害やアルツハイマー病理を軽減した効果があったので、臨床試験を開始しました」と臨床開発過程を振り返り、進行すればアルツハイマー病になるかもしれない軽度認知障害(MCI)を対象に、偽薬とTwendee Xを用い試験を行ったと報告した。「結果、Twendee X を投与した人はMMSE(知的スコア)が改善しました」と述べた。
また、アルツハイマー病は正常な時代からMCI、認知症、進行・死……と“35年に渡る病気”と言われていることに触れた上で「予防できる期間は25年ある」とコメント。「この結果は、認知症予防の観点からもインパクトがあるのではないか」と医療業界の未来を見据えて話した。
犬房教授による開発過程の説明が行われたあとは、吉川理事長による「酸化ストレス」の話へ。「ガンや白内障など、万病のもとと言われている活性酸素はタバコや紫外線などさまざまです」話しました。予防するにはストレスを減らしたり、タバコやお酒の飲み過ぎを減らしたり、過度の運動を避けたりと、生活習慣の改善が大切だそう。生活習慣を整えてTwendee Xを推奨したいと話した。
参加者に向けて、イラストを使用したTwendee Xや酸化ストレスについての解説もあり、わかりやすく「酸化ストレス」について学べました。全体を通し、高齢化社会に向けて、Twendee Xは当事者にはもちろん、未来を担う若者の力になるものだと感じられる臨床試験成果発表会であった。