明日から公開の映画『ザ・ファブル』。2017年度講談社漫画賞を受賞した南勝久原作の人気コミックを実写映画化。主演は日本のトム・クルーズ街道ひた走る岡田准一。アクション&コメディのコラボ技によるコミック原作の破天荒な設定やキャラを岡田准一力で見せきる一本。岡田ファンだけでなく、ジャッキー・チェンやトム・クルーズ主演映画などエンタメ作品好きにもオススメの作品です!!
伝説の殺し屋ファブルが「普通の生活」に挑戦!!
超人的な戦闘能力を持つ伝説の殺し屋ファブル。演じるは、我らの岡田准一。敵に囲まれても、相手との距離や銃弾の弾道、残弾が数値で見えるという殺し屋としては最強スキルですが、それ以外の職業では全く役に立たない能力の持ち主。
そんな殺し屋が、堤真一の演じる育ての親兼ボスから、「1年間殺し屋を休業して普通の人間として生活しろ」とのオーダーが。ルールは「誰も殺さない事」。一般人なら余裕でクリアできるルールなんですが、本作ではこのルールが足かせとなります。一般人としてバイトし始めたWEBデザインの会社。そこで偶然、知り合った同僚の女の子ミサキちゃん。ミサキちゃん役は山本美月が唯一のまともな人として好演。ちなみに、闇社会と全く繋がりのない、この会社の社長役は佐藤二朗。しかもパンチパーマで関西弁。ビジュアルでボケてるのに、セリフもボケ満載。"普通の人間"を完全に勘違いしている殺し屋と真顔ボケ連発の二朗社長に挟まれても、通常運行のミサキちゃんが笑えます。
超豪華キャスト!!
「プロの普通」をテーマにしつつも、勘違い満載の日常をコメディモードで描いてきた物語もここにきて急ハンドル。暴れん坊ヤクザがシャバに帰還。ヤクザ組織内の内輪対立が激化。そこに、ファブルを追うクレイジーなヒットマンたちも乱入。そんな最中、ミサキちゃんの隠された過去が明らかになり、ヤクザたちに拉致られてしまいます。
本来なら易々とクリアできるはずの救出作戦も「殺してはいけない」ルールを律儀に守る為、クリアは難航。そこからサスペンスへの急突入です。ファブルの父親代わりにしてボス役には佐藤浩市。ヤンチャなヤクザに柳楽優弥。対立する組員に向井理。伝説のファブルを追えと乱入してくるクレイジーヒットマン役に福士蒼汰。ヤクザ会社の社長は安田顕、会長は三石研という北野組ヤクザ経験者の2人。とにかく豪華なキャスティング。
そんな濃いメンツを演出するのは、数々の広告祭で受賞歴を持つCM界の巨匠・江口カン監督。「20世紀少年」シリーズや「GANTZ」シリーズの渡辺雄介が脚本を担当。コミック原作のあり得ないキャラたちをギリギリのラインで肉付け。
岡田准一のアクションとコミカル芝居が炸裂!!
本作の見どころは何といっても岡田准一のアクションとコミカル芝居。「プロの普通」を目指し、自分ではまぁまぁ上手くいってるつもりでも、周りからはドン引きされる日々。道端でチーマーに絡まれ、わざとケンカに負けるシーンの解説は爆笑!! 近年、重厚な作品が続いていた岡田。本作では、殺しの腕前は超一流なのに超猫舌で、下らないお笑いが好きで、変顔も連発。それを岡田が真面目に演じれば演じる程に滑稽の極み。好感度バツグンな岡田だからこそ、どんなに陰惨な殺しテクニックが飛び出そうと感情移入してしまうキャラの仕上り。それでいて、「図書館戦争」シリーズや「SP」シリーズでは本格アクションを披露、『散り椿』でも圧倒的な技術で殺陣のアクションを自ら考案。本作でも思わず唖然とするスピーディーなアクションを軽々と真顔でこなしています。もはや女性でなくともギャップ萌え。
本作のアクション・シーンは「ボーン・アイデンティティー」シリーズや「96時間」シリーズ等で独創的なアクションを作ってきたアラン・フィグラルド。アラン曰く「ここまでスピーディーに動ける役者は見たことない」との事。そのくらい早い人間離れしたスキルに驚きです。そこまでストイックな殺し屋ファブルが誕生するキッカケのトラウマもクライマックスで明らかに。グッとくるドラマも追加乗せです。
映画『ザ・ファブル』は明日6月21日より全国公開となります。
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Fujisan.co.jpより
映画『ザ・ファブル』
出演:岡田准一 木村文乃 山本美月 福士蒼汰 柳楽優弥 向井理
木村了 井之脇海 藤森慎吾(オリエンタルラジオ) 宮川大輔
佐藤二朗 光石研 / 安田顕 / 佐藤浩市
原作:南勝久「ザ・ファブル」(講談社「ヤングマガジン」連載)
監督:江口カン 脚本:渡辺雄介 配給:松竹
©2019「ザ・ファブル」製作委員会