5人組アイドルグループ「26時のマスカレイド」(通称ニジマス)が、今月12日に東京・品川ステラボールでワンマンライブ『ニジマスワンマン公演ニジマスストーリー第5章 ~26時のオープニングセレモニー~』を開催した。今夏にメジャーデビューを控えた彼女たちが、夏らしい新曲などを全力熱唱。史上最大規模の初ホールワンマンライブ開催も発表された。
同ライブは、初の2大都市ワンマンライブ(大阪・BIGCAT公演は5月19日に開催)の東京公演。チケットはソールドアウトとなり、会場には1600人のファンが詰めかけた。
ステージ後ろの大きな白い扉から江嶋綾恵梨、大門果琳、来栖りん、吉井美優、森みはるのメンバー5人が登場し、夢に向かって進んでいく思いを歌う『七色のツボミ』でライブがスタート。「みんな楽しんでいきましょー!」の声とともに弾けるアップチューン『B dash!』が披露され、続けてキャッチーなサマーチューン『チャプチャパ』で会場をさらにヒートアップさせた。
ニジマスは、様々なジャンルの楽曲揃い。ソリッドなロックチューン『ベールの夜明け』をプロジェクションマッピングをバックにパフォーマンスしたかと思えば、『仮面に隠れたセレナーデ』ではスウィングジャズのサウンドで華やかなムードを演出。メンバーの自己紹介ソング『LOVE &FISH』が披露されると、シャッフルビートで会場は賑やかなパーティー感に包まれた。
盛り上がる会場の熱を少し冷ますように、切ない恋心を歌うミディアムチューン『スノウメモリー』が歌われると、メンバー5人の美しいハーモニーと感情のこもったボーカルが会場を包み込む。温かいスローチューン『ワスレナグサ』では、メンバーと観客で“ラララ~”の大合唱が湧き起こった。そして希望感溢れるロックチューン『ハローハロー』、疾走感あふれるロックチューン『Go Way』を歌唱するとライブの勢いはますます加速した。
ライブもいよいよラストスパートに突入。『マスカレイドは眠らない』では、メンバーと観客がニジマスのぬいぐるみ(通称・ニジマスくん)を振り回して大盛り上がり。キレのいいラブリーなパワーポップ『ビタースイート』で会場の熱量はヒートアップし、好きな想いの詰まったポップチューン『ゼンキンセン』、和なメロディのヘヴィロック『ハナイチモンメ』を畳みこんでいく。そして、未来への思いを歌うポップチューン『COLORS』で会場のボルテージを高めまくってライブ本編は終了した。
アンコールでは、8月7日にリリースされるメジャーデビューミニアルバムからSILENT SIRENの「すぅ」こと吉田菫が作詞、クボナオキが作曲・編曲を手掛けた新曲『ちゅるサマ!』を初披露。爽快に弾けるサマーチューンで、会場は夏先取りの熱気に包まれた。
MCコーナーでは、11月23日に東京・人見記念講堂でグループ史上最大規模となる初のホールワンマンライブの開催決定を発表。続けて、メンバーひとりひとりからライブの感想が語られていった。
森は、「(観客に向かって)みんなは仲間です。仲間がひとりでも欠けたらできないこともあります。みなさん、これからも力を貸してください。夏にはCDが発売されますが、結果を残さないといけない世界じゃないですか。私たちはオリコン1位を目指しているので、みなさんたくさん買ってください!」と語った。
吉井は、「今回のライブのセトリも衣装も、スタッフさんたちとたくさん考えて作りました。今日で、またひとつ上のステージに立てたんじゃないかと思います。ここまで私たちは、決して平坦な道のりじゃなく辛い思いもたくさんしてきました。メジャーデビューは、いろんな経験をして掴み取ったひとつの夢なので、絶対いいものにします。みなさんの期待以上のものにします。そして、みなさんに夢は叶うということを証明できるように、これからも全力でがんばります!」と声を上げた。
来栖は、「ここまで大きな会場でライブをするまで、トントンと行けたわけじゃないですけど、今、この場でステージで楽しくて素の笑顔でライブができてるのはみなさんのおかげです。最近はありがたいことに個人のお仕事もいただけるようになったんですが、このグループでどんどん上に行くことは私の一番の夢です。今、自分は幸せです。最大キャパのライブも決まっています。どんどん上に行けてるのは、私たちだけの力じゃできなかったので、みなさんの期待以上の幸せを届けられるようにがんばります!」と思いを明かした。
大門は、「今日この会場に来て思ったんですけど、横いっぱいにお客さんがいてうれしかったです。ワンマンをするたびに、マイクさん(音響)衣装さん光の方(照明)とかファンのみなさんとか増えて私たちは恵まれてるなと感じています。すごく楽しかったです。CDもたくさん聴いてください」と感謝の言葉を口にした。
江嶋は、「前回のライブでメジャーデビューが発表されて、こんなにうれしくて喜びで言葉が出ないことがあるんだと知りました。ファンの人たちと一緒にまだ見たことのない景色を見ていけたら、もっと楽しい思い出ができると思うとワクワクします。これから全国にニジマスの魅力を届けていきます。これからもみなさんと一緒に階段を一歩一歩登っていきたいです!」と熱い思いを語った。
そして、ファンの白いサイリウムの光に包まれる中、出会いの感謝を伝えるポップソング『心から…』を歌唱。感極まった森が涙で声を詰まらせる場面もあった。
江嶋が「最後の曲です。夏の主役はニジマスだー!」と声を上げ、突きぬけるようなアップチューン『ハートサングラス』を披露。「ラスト行くぞー!」の声とともに銀テープが発射され、メンバーとファンの強烈な一体感を作り上げ、ライブはフィニッシュとなった。
華やかさとキュートさいっぱいのステージを繰り広げたニジマス。成長感の伝わる、ニジマスの新たなストーリーの幕開けを感じさせるライブとなった。夏に向かってさらにパワーアップしていく、ニジマスの動向に大注目だ。