2019年4月、フランス・パリのシンボルともいえるノートルダム大聖堂が大規模火災に見舞われました。約800年の歴史のある世界遺産の火災は市民のみならず海外にも衝撃を与えました。一部報道によると火災の原因はエレベーターの電気回線と報じられていますが、火災とはささいなことで起こるもの。そこで今回は「そんなことで火事が?」と困惑してしまう火災のニュースを紹介します。
ゴルフの素振りで火災
2019年3月、山形のとある河川敷の枯れ草から火が出ていると119番通報。けが人はいなかったものの1300平方メートルを焼き鎮火。
この原因というのがゴルフの素振り。河川敷の近くのアスファルトで金属製のクラブの素振りをしていた80代の男。アスファルトとクラブがこすれて起こる火花が枯草に引火し燃え広がったため自力で消すことが出来ず近くの施設に助けを求めたそうです。
ゴーストライダーみたいなGが延焼を引き起こす
2010年、香川のしいたけ農家の作業場に現たG。駆除するためにアルコールをかけ火をつけたところ、炎をまとったままGが逃げ出まわったため作業場内に引火。けが人は出なかったものの作業場が全焼したということです。
このようにGを焼き殺そうとして火事を引き起こすことは度々あるようで、15年広島のメイド喫茶ではガスバーナーで駆除しようとした結果、死傷者が出る火災に発展しました。
トムとジェリーかよ…って理由で寺全焼
2008年、新潟にあるお寺でのこと。副住職が食堂の押し入れにスズメバチの巣を発見。竹の棒の先に火を付け巣を焼き払おうとしました。もうこの時点で結末のフラグが立っていますが続きを説明すると、焼き払おうとしたところスズメバチが襲い掛かってきたそう。
驚いた副住職は棒をその場に投げ捨て避難。火がついたままだったので寺に燃え移り130平方メートルを全焼しました。副住職は顔をやけどしましたが命に別状はなかったそうです。
ダイナミック発表で山火事
17年アメリカ・アリゾナ州でアメリカっぽい大味なことが原因で大規模な山火事が発生しました。37歳の男が生まれてくる赤ちゃんの性別を盛大に発表するパーティーを企画。これは爆薬を詰めた「男の子」「女の子」と書かれた標的をライフルで打ち抜き爆破させダイナミックに発表しようというもの。
男は「男の子」の標的を打ち抜きましたがその爆発で火種が周囲の草に引火。1週間山は燃え続け1万9千ヘクタールを消失。9億円の損害が出たそうです。
原因が分かっているのにずっと消せない火事
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Fujisan.co.jpより
佐賀県多久市のとある山が2年近く煙を放ちくすぶり続けているそう。消防が定期的に放水していますが、鎮火には至らず、今年2月までで180回出動。それでも山は燃え続け、草木の焦げが広がっています。また発する煙は臭いようで近隣住民を悩ませているとのこと。
この山の正体は近くの炭鉱から出た捨て石(ぼた)の集積場、ボタ山。このボタの中には少なからず石炭なども混ざっているためちょっとした火元があれば火災の原因になるそうで。この山も同様の理由で燃え始めたそう。消火する方法として掘り返し火元から消火する方法が考えられるそうですが、掘り返すことによって燃え広がる可能性もあるため、現在は延焼を防ぐための放水しか対処法がないとしています。
ここまで火事の怖さは伝わったと思いますので、最後は火事にまつわるほっこりニュース。
消火にあたってくれた消防士にお礼の贈り物
2017年2月、イギリス・ウィルトシャーの農場の納屋で火災が発生。わら数十トンが燃えましたが、納屋にいた大人の豚2匹と子豚18匹は地元消防士によって助け出され一命をとりとめました。半年後、農場のオーナーが消防士たちに感謝の気持ちとして贈り物。それは助けられた豚を食肉処理したソーセージ。消防士たちはソーセージをバーベキューで楽しみ「最高だったぜ」と称賛を送ったそうです。