先日、2016年末に突然芸能界を引退した成宮寛貴さまの画家デビューの噂が、ネット上で話題になっておりました。
というのも、成宮さまがインスタグラムでバラの絵を投稿、それを見たニューヨーク在住画家の松山智一さまが「こちらサイドへようこそ!」とコメント。これだけでございます。
「これだけで?」「これだけで画家デビュー?」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、それだけ芸能界では「画家デビュー」が多いのでございます。香取慎吾さんや木梨憲武さんも有名でございます。活躍もされております。
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そうそう、先日、活動休止を発表した人気グループ「嵐」の大野智さまもジャニーズきっての天才画家と言われ、個展をひらくほどの実力でございます。
さらに先日、こんな方も画家に転向というニュースがございました。体を張った芸で有名な超人芸人、エスパー伊東さまでございます。ボストンバッグの中に入る、扇風機を舌で止める、スプーンを無理やりねじ切るなどが有名でございます。
タイミングが近かったこともあり、成宮さまとの画力の比較もネット上では、少々盛り上がっていたようでございます。気になる方、是非、画像検索してくださいませ。
そんな昨今、話題の大野さま、成宮さま、エスパーさまなど、絵の世界に進もうとお考えの方に、是非読んで頂きたい絵本がございます。
「せん」(作:スージー・リー 出版社:岩波書店)
まず、最初のページに、「小さな画家たちへ」とひとこと書かれております。
内容は、えんぴつの先から一本のせんが生まれ、スケート靴をはいた少女がすべりだす…という物語。真っ白い紙の上に、どんどんとひかれていく線を氷上のスケーターの軌跡に見立てた作品でございます。いったいどんな結末がまっているのか…。大人も引き込まれる内容でございます。絵を描くのが好きな方には、たまりまセブンな絵本でございます。
ちなみに、こちらの絵本、テキストはございません。絵だけでございます。大人のハートに刺さるアート絵本でございます。身近に絵を好きな方がいれば、その方にプレゼントしたくなること間違いナッシングでございます。
もし、この記事を嵐の他のメンバーの方が読まれましたら、是非、大野さまにプレゼントしてあげて欲しいのでございます。
さらに、付け加えさせていただくと…
この作者、スージー・リーは世界的に有名な絵本作家さまでございます。他の作品も文字がない絵だけの作品だったような…。とにかく、世界で高く評価され、ヨーロッパ、アメリカ、アジアの国々で出版されております。
作品の「なみ」「かげ」は、ニューヨークタイムズの年間最優秀絵本に、「このあかいえほんをひらいたら」は、ボストングローブ・ホーンブック賞最終候補作に選出されております。
是非、画家デビューを考えている方に、読んで頂きたい、プレゼントして頂きたい絵本でございます。芸能人の絵本デビューもトレンド化しております。大野さま、成宮さま、エスパーさまには、是非、画家だけでなく、絵本作家としても活躍して頂ければと…。
(文:絵本トレンドライター N田N昌)
- 月刊美術 最新号:2019年2月号 (2019年01月25日発売)
Fujisan.co.jpより