平成最後の年越しが過ぎ、今年2019年は新元号に変わることが決まっている。発表では4月30日に今生天皇が退位され、5月1日に新天皇が即位し同時に新元号がスタートする、とのこと。
そんな中で、テレビ、雑誌、新聞マスコミ各社が水面下で狙っているはずのスクープが「新元号」だろう。政府機関では超重要機密事項なので絶対外部に漏れることはないだろうが、もしもということがあるので4月のマスコミは特にピリピリしそう。
実は、新元号をスクープしたとフライングで発表して「誤報」だったという大事件があったことをご存知だろうか。
【光文事件】
大正から昭和への改元が日本中を騒がせた。
- 週刊ポスト 2017年2/10号
Fujisan.co.jpより
大正15年(1926年)12月25日未明、大正天皇が崩御された。その直後、東京日日新聞(現・毎日新聞)は号外を出して「新元号は光文」と報じた。他紙を出し抜く大スクープだった。
大正天皇は病弱だったことから、大正10年に皇太子の裕仁親王(昭和天皇)が摂政に就いていた。大正天皇は葉山御用邸で療養していたが病状は悪く、新聞各紙の取材合戦が過熱していて、中でも新元号のネタは全ての記者が狙っていた。
そんな中で新元号を新聞が早々と発表し、世間はどよめいたわけだが、政府が正式に発表した新元号はなんと「昭和」。大スクープが一転、お騒がせの大誤報となってしまった。これが「光文事件」である。
この誤報をめぐる裏側では、新元号は本当に光文だったのだが、情報が漏れた政府の大失態になるため急遽「昭和」に差し替えた説もある。もちろん、本当に単なる誤報だった説もある。
平成の次の新元号をマスコミがもしもキャッチしたなら、公表は政府発表の直前でもないと変えられるだろう。
新しい元号は「栄安」?!
実は、都市伝説で新元号はもうすっかり知れ渡っている事実がある。
平成の次の新元号は【栄安(えいあん)】だそうだ。
これは、2chに度々出没する未来人の一人「2041年からのタイムリーパー」が証言したもの。
この未来人は、2016年の書き込みで、平成から次の元号へ変わるタイミングを2018年と言い当てているため注目を浴び、「次の元号は何?」という問いに対し「栄安(えいあん)」と答えたのだ。
だが、おそらく栄安にはならないだろう。理由は光文事件と同じだ。タイムリーパーの言う未来は捻じ曲げられることになる。
- 山と溪谷 通巻1005号 (2018年12月15日発売)
Fujisan.co.jpより