韓流アイドルから演技派女優へ
美脚ダンスで一世風靡した韓国アイドルグループ・KARAの元メンバーである知英。実は、韓流アイドル出身の知英が今や演技派女優に成長している事を知ってましたか?
映画『レオン』での"中身はおっさん"芝居、ドラマ「オーファン・ブラック 〜七つの遺伝子〜」の1人7役への挑戦なども記憶に新しい知英。そんな彼女の最新作は7月14日から公開の映画『私の人生なのに』。
今作は、オリンピック出場を噂される新体操選手だったヒロインが、突然の下半身麻痺により、車イス生活を余儀なくされるものの、路上ミュージシャンの幼なじみと再会し、音楽の力で立ち直っていく……という悪く言うと、既視感タップリなお涙頂戴映画。
なんですが・・・、劇中では、新体操のシーンやら車イスの生活シーンやら、ギターの演奏に歌まで披露と、どれか1つでも若手アイドルが挑戦すれば騒がれるようなハードメニューをナチュラルに全クリしてるんです!
知英が演技派女優な理由
冒頭、突然、病を告知されるシーン。知英の表情のアップだけをひたすら長回しで見せてるんです。また、彼女もそれに耐えられるだけの演技で答えてるんですね! 長回しなので、ヒロインの悲痛な想いがダイレクトに伝わってくるシーンな仕上り。冒頭で、このシーンが入るので、その後は自然にヒロインへ感情移入。車イス生活に戸惑いながらも大学復帰の日々をヒロインと共に追体験できる構成になっています。
シリアスな芝居からコミカル芝居へ
ちょっと抜けた所があるものの、自分の気持ちに素直な幼馴染み(稲葉友)と再会。道を歩き続けながら、歌うことをオススメしてくる幼馴染み。その誘いを断り続けるシーンなんですが、このシーンも長回しで見せきります。2人のヤリトリが軽やかで非常にユーモラス。笑いの通じない幼馴染みにツッコミながら、誘いをかわしていくコミカル芝居もナチュラルに演じています。
本人曰く、実はこのシーン、アドリブも入れていったとの事なんですが、どこがアドリブか分かりますかね?
さすがのライブシーン
クライマックスでは、ギターを弾きながらのライブシーン。さすがはJYとして歌手活動をしている知英。透明感のある歌声で彼女を知らない人までを魅了。公園でのロケという事もあり、通りかかりの撮影と知らない人たちまで足を止めたという名クライマックスに。
ライブで歌っているテーマ曲「涙の理由」や幼馴染みの歌う曲などは、JY、AKB48や欅坂46、乃木坂46、西野カナなど大物アーティストたちに曲を提供している山本加津彦。
実力者のバックアップを受けて、安定の完成度を見せています。お涙頂戴映画を芸達者っぷりで見せきる知英のパフォーマンスを是非、劇場で体感してみてはいかがでしょうか。
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Fujisan.co.jpより