3月20日(火)渋谷区にある原宿クエストホールにてJAPAN ACTION SPORTS AWARDS 2018の授賞式が行われた。
2014年から開催され、今年で5回目となるJAPAN ACTION SPORTS AWARDSは年間を通してアクションスポーツ(スケートボード・サーフィン・スノーボードなど)で活躍したライダーやその発展に貢献した人物やイベント・団体を表彰している。
※西村碧莉(スケートボード)・岩渕麗楽(スノーボード)
Skater of the year
※Skater of the year西村碧莉
Skater of the year男子は昨年street leagueなどで大活躍した堀米雄斗(海外遠征中の為、ビデオレターでの参加)女子はX GAMESでゴールドメダルを獲得し、世界が注目するスケーターの一人となった西村碧莉が二年連続で受賞。
西村は取材陣に怪我(前十字靭帯断裂で手術を受け現在リハビリ中)の状態を聞かれた際に…
「怪我をしたからこそ気付けることもたくさんあると思うので今後の目標に向かって頑張っていきたい」
「夏のエックスゲームに向けて復帰を目指していきたい」と語り、さらに「怪我が治ったら前よりも強い自分になりたいと思います」と話した。
Snowboarder of the year
※Snowboarder of the year岩渕麗楽
Snowboarder of the yearは男子が平野歩夢(ビデオレターでの参加)女子はX GAMESで銀メダルを獲得し、平昌オリンピック女子ビッグエア4位で注目を集めた岩渕麗楽が受賞。
岩渕は受賞後のインタビューに対して…
「ガールズスノーボーダーがたくさんいる中で選んでもらえたことは嬉しいと思います」
——服装に関して聞かれると…
「あんまり洋服のセンスはないので、いとこのお母さんに選んでもらいました。出かけることも少ないのでこういう格好は照れますね」
——大きな大会に参戦できるようになった要因は?と聞かれた際には…
「去年にバックサイドタブルコーク1080が出来るようになったのですが、それを大会で使えるようになったことが一番大きいかなと思います」と話した。
——さらに賞金(50万円)の使い道は?と聞かれ…
「iPadのパソコンにもなるやつが欲しいのでおねだりしようと思います」と可愛らしい一面を見せた。
SPECIAL AWARD
※ARK LEAGUE 瀬尻稜・内野洋平
special awardは「ARK LEAGUE」が表彰され、オーガナイザーの瀬尻稜(スケートボード)内野洋平(BMX)がトロフィーを手にした。
瀬尻稜はインタビューに対して…
「以前にも選手として受賞をしたことがあるのですが、今回はオーガナイザーとして表彰してもらえて自分としても一歩成長できた」
——オリンピックに関して聞かれた際には
「オリンピックで伝えられるのは大会の部分だけで、スケボー本来の部分は全て見せきれないと思うので、オリンピックがきっかけでスケボーを知ってもらって、さらにそこからストリートのかっこいい部分を一般の人に知ってもらえたらいいですね」と話した。
内野洋平はインタビューに対して…
「(ARK LEAGUEが)BMXライダーやスケーター達から、マジで言うことない!ヤバかったという言葉をもらえて嬉しかった」と話し
——オリンピックに関して聞かれた際には
「金メダルを目指してやって行きたいとは思うけど、オリンピックが全てと思われないようにしたい。オリンピックだけが競技の全てと思われないように、このARK LEAGUEは存在していきたいなと思います。どの様にしてスケートが生まれたのかとか、どういう風にしてBMXが生まれて(トリックで)クルクル回るようになったのかとか、そういった部分や(根底にある)カルチャーもしっかり伝えられるような大会をやっていきたい」と語った。
他の受賞者は以下の通り
Surfer of the year
大原 洋人(海外大会参戦の為、ビデオレターでの参加)
川合美乃里(海外合宿中の為、ビデオレターでの参加)
SPECIAL AWARD
JAPAN JUNIOR PROJECT
日本の横ノリスポーツが世界と戦える時代に
※囲み取材をする報道陣
すでにオリンピック競技となっていたスノーボードはともかく、スケート・サーフの表彰式でこんなに報道陣が集まる事は一昔前なら絶対になかった事だろう。スケート界では2017年は日本人選手の世界での活躍が目立った。
今回Skater of the yearを受賞した堀米雄斗はドイツ・ミュンヘンで行われたStreet Leagueで2位。西村碧莉はX GAMESで優勝するという快挙。今後スケートを取り巻く環境はますます加熱していく事だろう。
2020年、東京オリンピックが日本のスケート界にどのような影響をもたらすのかは計り知れない。しかし多くの関係者が言っている様に“本当の課題はオリンピックが終わってから”なのかもしれない。
写真・文 小嶋 勝美
スケートボードを趣味としており、ライターとしてスケートボード関連の記事を執筆。
約10年間芸人として活動後、現在は放送作家としても活動中。
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Fujisan.co.jpより