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芸術の秋、秋の夜長は映画原作の読み比べに浸る


先日、J-WAVEの人気番組「BOOK BAR」の中でナビゲーターを務める女優の杏様が、「読みやすい、だけど深い」本として、「風の谷のナウシカ」をご推薦されておりました。みなさまは「風の谷のナウシカ」を最後まで読まれておりますでしょうか?

 

実は、「風の谷のナウシカ」の原作漫画は、アニメ情報誌「アニメージュ」にて、4度の中断期間はあったものの19822月号から1994年3月号まで12年間連載されております。ちなみに映画の公開は1984年。そうなんです。公開後も漫画の連載、つまり物語は続いていたのです。漫画原作は全7巻。映画は最初の2巻の部分までなのでございます。

 

映画しか観ていない方は、この機会に是非、原作漫画と読み比べをして頂き、さらに、物語の続きも是非、堪能して頂きたいのでございます。今の時代だからこそ大人が考えるべき深い物語になっております。ところで、みなさまは映画原作の読み比べ(映画と原作本)をされたことがございますでしょうか。

 

映画を観てから原作を読むケース、原作を読んでから映画を観るケース、両方あると思いますが、読み比べは思っている以上に面白いのでございます。同じ物語が、演出や媒体が違うだけで見え方や感じ方がまったく違ってくるのでございます。是非、この芸術の秋に体験して頂きたいのでございます。

 

もう少しすると、第153回芥川賞を受賞した又吉直樹様の小説「火花」の映画も公開になります。ちなみに監督は板尾創路様、公開日は11月23日でございます。

 

とはいえ、映画と原作本の読み比べは、漫画ならまだしも小説だと読むのが大変…という方も多いのでは。そこでお薦めしたいのが、原作が絵本の作品でございます。実は、原作が絵本の人気映画、意外にたくさんございます。中でも大人向きのものをご紹介すると…。

 

 

続編が来年1月に公開される映画「パディントン」。こちらは、40カ国語以上に翻訳され、世界で3500万部以上販売、世界中で愛されているマイケル・ボンド様の人気絵本「くまのパディントン」が原作でございます。残念ながら、ボンド様は去年6月に死去されましたが、パディントン以外にも200以上の絵本を執筆、ねずみのサーズデーなど、人気のキャラクターを残されております。

 

 

お次は、こちら。

 

 

映画「くもりときどきミートボール」。こちらは、アメリカで100万部を超えるベストセラーとなっているジュディ・バレット、ロン・バレット様の絵本が原作となっております。

 

 

そしてもう一作品。

 

映画「かいじゅうたちのいるところ」。世界中で愛されているモーリス・センダックの絵本「かいじゅうたちのいるところ」を、スパイク・ジョーンズ様が実写化するということで話題になった作品でございます。

 

 

以上、3作品でございます。今年の秋の夜長は、DVDと絵本を両手に原作本の読み比べに浸ってみるのはいかがでしょう。

(文:NN昌)

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