
デジタルバンクサービスを展開する株式会社Habittoが、自社ブランドを「貯蓄の窓口 by Habitto」へと刷新し、新たな一歩を象徴するリブランディング発表会を9月8日(火)に開催。ゲストにはお笑いコンビのドンデコルテ(渡辺銀次、小橋共作)が登壇した。
30年以上にわたりゼロ金利とデフレが続いていた日本において、長らく「資産は銀行に預けておけば安心」という常識が支配してきた。しかし、直近6年間で物価は13.6%上昇し、家計における資産の実質的な価値が目減りする「インフレ負け」が現実の脅威となっている。
同社のアドバイザリー部門責任者である古尾敦氏は、日本の世帯の約6割が資産の7割以上を銀行に預けている実態を指摘し、この「銀行放置」という習慣をアップデートする必要性を説いた。その具体的な解決策として披露されたのが、新商品「貯蓄マックス!」である。

預金と投資の中間に位置する「第3の選択肢」として設計された投資信託。為替ヘッジを施した円建ての商品であり、世界中の中堅企業向けローンに少額分散投資を行うことで、年率2.0%の目標利回りを目指す。家計再生コンサルタントの横山光昭氏も登壇し、「銀行にお金を放置していい時代ではない。リスクを取らないことが最大のリスクになる」と警鐘を鳴らした。

こうした経済のシビアな現状を、笑いと共に鮮烈に印象付けたのが、お笑い芸人のドンデコルテだ。ボケの渡辺とツッコミの小橋は、地下芸人時代の極貧エピソードを披露。当時は「明日お金を持っているかも分からなかった」と振り返り、現在の物価高に対しても生活者の切実な不満を爆発させた。渡辺は趣味の革製品の値上がりに憤り、小橋はスーパーでの買い物で「1,000円のつもりが2,000円になっている」と、身近なところでの資産目減りを嘆いた。
二人は将来に備えてNISAの口座開設などは行っているものの、小橋は「口座を作っただけでやった気になって放置している」、渡辺は「届いた封筒が怖くて開けられない」と明かした。

クイズコーナーでは、渡辺の代名詞とも言える「銀次チャーハン」の20年後の材料費が算出された。卵、レタス、むき海老を使った1食約500円のチャーハンが、年2%のインフレが続けば約1.5倍の743円にまで値上がりする。
ショーレースでの「優勝賞金1,000万円」の実質価値が、20年後には673万円まで目減りするという試算が示されると、二人の動揺は頂点に達した。「めっちゃ下がってる。そりゃねえよ」「20年後も賞レースがまだあっても、優勝しても2人で300何万とかしかもらえないってことですよね」「俺ら賞金獲ってもないのに」と、未来の賞金に対し二人で嘆いていた。

イベントの最高潮となったのは、渡辺による「新貯蓄演説ネタ」である。締めの”一言コメント”を求められると、渡辺は突如としてそれまでの雑談口調を捨て、選挙カーの上から叫ぶような熱血演説へと豹変。「金融資産を銀行に放置している人間がこの国に6割もいる!いいのでしょうか!」と会場の記者たちに詰め寄るように語り出し、すかさず小橋が「何が始まったんだよ」「急に駅前みたいになったな」と動揺しながらツッコむ。しかし渡辺の演説は止まらない。
「通帳の数字は同じでも、買えるものは確実に減っている。これをインフレ負けと言うんです!遺憾です!」と拳を振り上げる姿は、滑稽ながらもインフレの真実を突いていた。小橋が「胡散臭いな、喋り方が」と突き放す中、渡辺は「救いの道はある。預金でも株式投資でもない、第3の選択肢……貯蓄マックス!」と商品をアピール。最後には「今年、我々が優勝した暁には、その賞金をどうするか!貯蓄マックスだ!」と高らかに宣言してネタを締めくくり会場を沸かせた。

リブランディングを経てHabittoが目指すのは、単なる金融商品の提供ではなく、一人ひとりのライフプランに寄り添う「日本初のセービングスショップ」としての役割だ。笑いの中に「お金を育てる」という切実なテーマを織り交ぜた発表会は、ただお金を預けるだけの時代から、自ら意思を持って置き場所を選ぶ時代への転換を強く印象付けるものとなった。
