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家計不安は9割超え、それでも変わらない洗濯習慣――「すすぎ1回」に6割が関心



物価高と記録的な猛暑が重なり、家庭の光熱費や水道代への不安がかつてないほど高まっている。そんな中、ライオン株式会社が実施した「洗濯のすすぎに関する実態調査」から、生活者の節約意識と、なかなか変えられない生活習慣とのギャップが浮き彫りになった。


約9割が「生活コストに不安」、それでも洗濯習慣は変わらず


調査は全国の20〜60代の男女2,000人を対象に、2026年7月に実施されたもの。今後の生活コストについて尋ねたところ、「非常に不安」「やや不安」と答えた人は合わせて86.9%にのぼった。負担増を特に感じている項目としては「食費」が突出して多く、次いで「日用品」「電気代」が続いている。



一方で、光熱費や水不足への不安を抱えていても、洗濯方法(すすぎ回数など)といった日常の習慣は「なかなか変えられない」と答えた人は79.8%に達した。



実際に取られている節約行動としては「エアコンや電気の使用を見直す」が最多で、「洗濯の回数やすすぎ回数を減らす」を挙げた人は2割程度にとどまり、洗濯は節約行動の中でも見直されにくい領域であることがうかがえる。



主流は「すすぎ2回」、その裏にあるのは“不安”


現在の家庭でのすすぎ回数は「2回」が40.5%で最も多く、「1回」が33.6%で続く。一方、洗濯機の標準設定のままで自分の家のすすぎ回数を把握していない人も約2割存在した。



注目すべきは、最多派である「2回すすぎ」を選ぶ理由だ。すすぎ回数を減らすことへの不安を尋ねると、2回すすぎ派の56.5%が「洗剤が残ることへの不安」を挙げ、「汚れが落ちない不安」「においが残る不安」「肌への影響」も上位に並んだ。「特に不安はない」という回答はわずか11.5%。つまり「2回すすぎ」は、洗浄力を突き詰めた合理的な選択というより、漠然とした安心感によって続けられている習慣だという実態が見えてくる。



すすぎ0回で洗濯時間は約15分に、でも8割強が知らない


すすぎを0回にすると1回の洗濯が約15分程度で終わり、水・電力・CO₂排出量を約5割削減できる可能性がある――。しかし、こうした事実を「知らなかった」と答えた人は8割を超えた(それぞれ81.7%、84.1%)。



この情報を提示したうえで意向を尋ねると、「すすぎ1回で水道代・電気代の節約になるなら魅力的」と答えた人は58.5%、「すすぎ1回の洗濯方法を実践してみたい」と答えた人は53.4%と、いずれも半数を超えた。知られていないだけで、実は関心の高いテーマだと言えそうだ。



習慣を変える鍵は「科学的な裏付け」


では何が行動変容のきっかけになるのか。調査では「1回すすぎでも問題ないという科学的データ」が49.2%でトップとなり、「肌や安全性の保証」(33.8%)、「水道代・電気代が下がる実感」(31.1%)が続いた。節約メリットの訴求だけでなく、安心して選べるだけの根拠や正しい情報が、習慣を変える後押しになるようだ。



ライオンは2024年のアースデイから「Choose one Project」を展開し、“すすぎ1回”と衣類のロングライフ化を軸にした環境配慮型の洗濯習慣づくりを提唱している。物価高と猛暑が同時進行する今の生活環境の中で、洗濯という身近な行動の見直しが、家計と環境の両方にとっての一つの選択肢として広がっていくかが注目される。

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