東京都は、10月12日から12月25日まで、SusHi Tech Square 1F Space(有楽町駅前)にて、「エモーション・クロッシング展」を開催。来場者が未来について自分ごととして考えるキッカケ作りを目指す。
本展には、川田十夢氏らによるユニット「AR 三兄弟」、SNS発のアーティスト・松田将英氏、特殊メイクを軸に、作品制作を行う快歩氏、映像・グラフィック・3DCGなど多彩な領域で活動するビジュアルアーティストのYUKARI氏の4名が参加。それぞれの視点から「感情」を表現している。
クリエイティブディレクターの亀山淳史郎氏は、「まだ気づいていない感情が芽生えるキッカケになればいいと思っています」と説明。共感や共有したくなる仕組みを作ったとのことで、「願わくば未来の暮らしに向けて育まれていくような場になれば」と思いをつづった。
松田将英氏の作品「常温サウナβ Laughyer Meditation」は、サウナ室を模した空間に「笑い泣き」の絵文字型のバルーンが浮かぶ、ユニークな作品。「笑い泣き」という相反する感情が混在する状態を、サウナと水風呂の温度差になぞらえ、交差させたとのことで松田氏は「どのように"ととのう”のか実際に座って向き合ってみてほしい」と語った。
ビジュアルアーティストのYUKARI氏の作品「Emotions Unveiled」は、来場者の表情を読み取り、それに合わせた3DCGフィルターを生成するインタラクティブな作品。YUKARI氏は、喜怒哀楽といった一般的な感情表現にとらわれず、「テンアゲ」「ガチギレ」といった若者言葉を用いて、より身近な感情表現に挑戦し、独特な世界観を作り上げていた。
会場には、来場者が各作品の感想を記録できるスペースもあり、設置されているタブレットや自身のスマートフォンを使って、作品から受けた印象を「色」と「感情」でアウトプットすると、その結果からオリジナル画像を生成してくれる。生成された画像は正面のモニターに表示されビジュアライズされるとともに、アンケート機能としても活用される。
会期中は、アートコミュニケーターによる「鑑賞ツアー」や、参加者同士で語り合う「哲学カフェ」なども行われ、週末には親子で楽しめるワークショップも実施されるので是非、足を運んでみてほしい。
【会期】2024年10月12日(土)~12月25日(水)
【休業日】月曜日(ただし10月14日、11月4日は開場)、10月15日、29日~31日、11月5日
【開場時間】平日 11:00~21:00(最終入場 20:30)、土休日 10:00~19:00(最終入場 18:30)
【入場料金】無料
【会場】SusHi Tech Square(東京都千代⽥区丸の内 3-8-3)