今回お話しを伺ったのは一般社団法人国際じぶんストーリー協会認定のお絵かきムービークリエイターとして活動しており、2022年8月に個展を開催するあけみお和花(わか)さん。
お絵かきムービークリエイターとは、クリエイターが絵をペンで描きながらアニメーションのストーリーが進む動画作品を作るアーティストのこと。沖縄県名護市出身の今年で29歳になるあけみおさんは、2020年からお絵かきムービークリエイターとして活動している。今回は、そんなあけみおさんが絵を描くようになったきっかけや個展開催について、そしてお絵かきムービークリエイターの魅力や今後の夢などを伺った。
あけみおさんは、幼少期から絵を描くことが好きで、学生時代も授業中や休み時間、家に帰ってからも落書きのような絵を描いていた。初めて自分の描いた絵を“作品”と呼んだのは高校生のときだった。「中学生までは絵を描くことが単純に好きで楽しくて描いていたのですが、高校生になって孤独感を感じ始め、誰にも相談せず、絵を描くことで気持ちを満たしていました」と語る。その初めての作品がガラクタでできたロボット「ガラクタ君」。「当時は、いつかこの作品が売れたり、個展とかができたりしたらいいなと思っていました」。その思いは後日、叶うことになる。
沖縄での個展開催を経て、2022年8月11日からは、東京・新宿にあるIZUMO ギャラリーで個展「沖縄のとある女性の人生展」の開催が決定している。個展の内容について「沖縄に住むとある女性の人生を、写真や絵、動画を使い展示します。個展中に29歳の誕生日を迎える1人の知らない女性の人生に触れて、何か変わるかもしれないし、変わらないかもしれない。ちょっと不思議で、ちょっとワクワク、そんな個展になるといいです」とあけみおさんは語る。
どのような経緯で開催に至ったのだろうか。あけみおさんは次のように話す。「お絵かきムービークリエイターとして活動しているうちに、個展開催への夢があったことを思い出したんです。どうせやるならたくさんの人に観てもらいたい。それなら東京かなと。私は国際じぶんストーリー協会が主宰するクリエイターズ・アカデミーというお絵かきムービークリエイター養成スクールに在籍しているのですが、夢が実現することになったのも、この環境にいたおかげです。アカデミーで夢を語ると『いいね。じゃあ、具体的にどうする?』と、次のアクションへと進むクエスチョンがすぐに飛んでくるんです。みなさんに個展開催の後押しをしてもらい、夢が叶いました」。
また、クリエイターズ・アカデミーで学んだことは、現在の作品作りすべてに活かすことができているという。「私は美大に通っていたわけではなく、趣味程度にしか絵を描いていなかったので、絵を仕事にできるなんて思ってもみなかったことです。クリエイターズ・アカデミーに入ってからはストーリーの研究や表現方法の模索をしながら、たくさんのクリエイターの作品に触れる機会も多く、常に刺激を受けながら作っています」と語ってくれた。
またあけみおさんは、こんな想いも持っているという。「自分のコンテンツや商品に情熱を注いでる人や伝えたい想いはあるけど方法が分からないと悩んでる人は、特にお絵かきムービーを作って欲しい」。そして自身のことについても「せっかく素敵なコンテンツや商品があるのに世の中に認知されてない状態って、なんか、悔しくないですか?“良いものはシェアしたい!” それが私の根底にあるのかもしれないです」と語った。
今後の展望を尋ねたところ、「全国区のテレビCMを制作すること」だという。なぜなら以前、沖縄限定で放映されるテレビCMを制作する機会があり、家族がとても喜んでくれたからだそうだ。東京での個展で、さらにあけみおさんとお絵かきムービークリエイターの認知度が上がり、より良いものがシェアされていくだろう。
個展 開催概要
「沖縄のとある女性の人生展」
日時:2022年8月11日(木)~8月14日(日)
場所:IZUMO ギャラリー
(東京都新宿区喜久井町29-12art BLD)