芸人ブームや絵本ブームがあってか、くっきー!さま、劇団ひとりさまをはじめ、たくさんの芸人さんが絵本を出されております。そんな数ある芸人絵本の中でも唯一、芸人絵本をシリーズ化しているのが、NHK Eテレで映像化された「怪談えほん」シリーズも手掛ける岩崎書店でございます。こちらの「お笑い絵本」シリーズ、キャスティングがゴイスーにシブいのでございます。お笑い通が「この担当者、笑いがわかっているな」と納得のキャスティングんなのでございます。
それもそのはず、シリーズの監修を務めるのは、「ダウンタウンDX」、「M-1グランプリ」など、数々のダウンタウン番組、お笑い番組を手掛ける大御所放送作家、倉本美津留さまでございます。「ダウンタウンDX」のポストくんの声を担当していたのも倉本さまでございます。伝説の大喜利番組、松本人志の「一人ごっつ」の大仏(師匠)の声も担当されておりました。
そんな倉本さまにキャスティングされた芸人さんは、笑飯さま、サンドイッチマンさま、ぺこぱさま、板尾創路さまでございます。
『ポジティブどうぶつえん』(作:ぺこぱ 絵:ア・メリカ 編集:倉本 美津留
出版社:岩崎書店
ちなみに、先日(6月16日)、出版されたばかりなのが、ぺこぱさまの『ポジティブどうぶつえん』でございます。
芸人さんが絵本を出す場合、その芸風は絵本に反映されることは多くはないのですが、こちらの絵本は、なぜか松陰寺太勇口調になってくるほど、ぺこぱ色満載でございます。そもそも、絵本の口調がペコパ口調(松陰寺口調)で書かれているのでございます。読んでいると、松陰寺気分、お笑い芸人(ぺこぱ)になった気分が味わえるのでございます。子どもに読み聞かせをするパパ・ママは楽しいこと間違いナッシングでございます。もちろん、子どもも大喜びでございます。親子で、ぺこぱがお楽しみ頂けます。普段、絵本を手に取らないパパも是非一度、お試しいただきたい絵本でございます。
内容は、ひとことで言うと映画「SING/シング」の絵本版のようなイメージでございます。詳しくは、検索もしくは、店頭でご確認くださいませ。ちなみに、担当編集者の堀内氏のツイッターでは、「絵本のどこかにぺこぱさんが登場しますよ。ぜひ読んでおくんなまし〜♪」とのこと。こちらも、是非チャレンジして頂ければと存じます。
そして、7月15日には、俳優・映画監督としても活躍する奇才・板尾創路さまの初絵本が、このシリーズから出版されます。ダウンタウン世代のお笑い通としては、気になって仕方がございません。タイトルが、『うまにんげん』。出版社のサイトには、内容紹介として、こう書かれておりました。「ぼくの名前はケンタ。なぜ、こんなすがたになったかって?ある日、猛スピードで走ってきた子馬とぶつかったんだ。最初は嫌だったけど…」と。
奇才・板尾創路の独特な世界、こちらも要チェックでございます。
『うまにんげん』(作:板尾 創路 絵:大串 ゆうじ 編集:倉本 美津留 出版社:岩崎書店)
(文:絵本トレンドライター N田N昌)