ZOZOマリンスタジアムで行われた、日本初開催となるエクストリームスポーツの祭典「X Games Chiba 2022 Presented by Yogibo」で日本パーク女子勢が表彰台を独占。
ノーハンドの540などを見せた四十住さくらが金メダル。華麗なノーズグラインドが魅力の開心那が銀メダル。先日カリフォルニアで行われたP-Stone Cupでの優勝も果たした、手塚まみが銅メダルを獲得。この種目の第一人者でもある中村貴咲が5位と健闘した。
男子は笹岡建介と永原悠路が強豪ひしめく予選を見事に突破し、この種目では日本人として初めての決勝に進出し大健闘。
最終的に永原悠路が4位、笹岡建介が7位で競技を終えた。
スケートボード・パーク種目の決勝は30分のジャムセッション形式で行われ、ミスなく滑り続ければ最大40秒のランを行い、その内のベストランで順位が決まる。
ジャムセッションだが順番は決まっており、1人ずつ滑る。
【ノーハンドでの540・四十住さくら】
ノーハンドでのバックサイド540
今大会のX gamesパーク種目のコースは、他の大会に比べて小さいという意見が選手からもあったようで、なかなかトップスピードに持って行くことが難しそうに見えたが、四十住は決勝2本目のランで、ノーハンドでの540(板を掴まずに空中で1回転半回りきる)を決めた。
さらに4本目のランでは、大会で初めて見せるヒールフリップインディを決め、X Games初優勝を飾った。
今月発表されたばかりの、自身のシグネーチャーデッキに乗ってのブラントフェイキー
※シグネチャーデッキをリリースする事は、全てのプロを目指すスケーターにとっての夢でもある
【X games最年少メダリスト・開心那】
バックサイドノーズグラインド
X games最年少メダリスト(10歳11ヶ月)として1995年から続くX gamesの歴史に名を残している13歳の開心那。
2本目のランでは開の代名詞とも言える、フロントサイドとバックサイド2種類のノーズグラインドを見せる。
フロントサイドノーズグラインド リップスライド
3本目のランではさらにフロントサイドノーズグラインド リップスライドという2つの技を掛け合わせたさらなる高難度トリックを見せ、最後にはキックフリップインディグラブをクリーンにメイクした。
【笑顔の魔術師・手塚まみ】
先日、スケートボードの本場アメリカ・カリフォルニアの猛者達がひしめく大会P-Stone Cupで優勝し、まさにリアルなスケートシーンに独自の道を切り開いている手塚まみ。
スタイルの入ったフロントサイドスミスグラインドは足首の形に注目。
昨年9月に発表された、自身のパート映像タイトル“SORCERESS(魔術師)”の通り、コースのプールコーピングに、ゴリゴリな上にスタイリッシュなグラインドトリックで魔法をかけた。
フロントサイドフィーブルグラインド
【アメリカの二刀流/ジャガー・イートン】
東京五輪ストリート種目で、銅メダルを獲得しているジャガー・イートンはX Games Chibaではパーク種目とストリート種目にエントリー。
パークでは優勝を飾り、ストリートでも5位の成績を収めた。
【パーク男子日本人初の決勝進出!永原悠路・笹岡建介】
永原悠路
笹岡建介
【X Games Chiba2022・女子パーク結果】
1位 四十住 さくら(Willy's work shop)
2位 開 心那(Welcome Skateboards)
3位 手塚 まみ(Blood Wizard Skateboards)
4位 ブライス・ウェットスタイン(Silly Girl Skateboards)
5位 中村 貴咲(Premium Skateboards)
6位 ミナ・ステス(Santa Cruz Skateboards)
7位 ルビー・リリー
8位 インディアラ・アスプ(Santa Cruz Skateboards)
【X Games Chiba・男子パーク結果】
1位 ジャガー・イートン(Plan B)
2位 キエラン・ウーリー(Monarch Project)
3位 リアム・ペース(Foundation)
4位 永原 悠路
5位 トリスタン・レニー(Blood Wizard Skateboards)
6位 ギャビン・ボッガー(REAL Skateboards)
7位 笹岡 建介(Shogeki Skateboards)
8位 ザイオン・ライト(REAL Skateboards)
写真・文 小嶋勝美
スケートボードに関する情報を幅広く執筆する、スケートボードライター兼放送作家。
10年間のお笑い芸人生活を経たのち、放送作家をしています。