
世の中を見渡せば、今、お金に関する素晴らしい学びの機会や、分かりやすい情報が溢れています。多くの金融機関や教育機関などが、若年層の金融リテラシー向上に向けて真摯にコンテンツを発信されており、学校での金融経済教育の必修化も相まって、「お金の基本を学ぶ」ことはとても身近なものになりました。
これら社会全体での取り組みは、若年層が「未来を生き抜く」ために、なくてはならない強固な土台です。しかし、デジタルネイティブ世代に寄り添うデジタルバンク「みんなの銀行」として、私たちはこう考えました。
網羅的で正しい「お金の知識」を身につけると同時に、一人ひとりが「自分らしい生き方」を表現するためのステップを、私たちならではのアプローチでお手伝いできないだろうか?
SNSを開けば、多様なライフスタイルや価値観に触れられると同時に、残念ながら、若年層を狙った金融トラブルのニュースも後を絶ちません。本当に必要とされているのは、知識をただ記憶することの先にある、「溢れる情報の中から自分に必要なものを選び取り、自分はどう生きたいのかという軸(価値観)を見つけること」ではないでしょうか。
だからこそ、私たちは決めました。世の中に素晴らしい「お金の教科書」が揃っている今、みんなの銀行は、自分だけの未来を自由に、身軽に描き出すための真っ白な「スケッチブック」と「色鉛筆」をお届けしよう、と。
2026年9月。みんなの銀行が提案する、お金の自立期を迎える若年層に向けた体験型金融教育サイト『マネースケッチ~自分らしい未来を、ここから描こう。』を公開しました。
みんなの金融教育 マネースケッチ|みんなの銀行
https://www.minna-no-ginko.com/moneysketch/
なぜ私たちはこの場所をつくったのか。なぜ「スケッチ」なのか。プロジェクトの裏側に込めた本音と想いを書き綴ります。
素晴らしい教科書があるからこそ、私たちが果たすべき独自の役割

写真:『マネースケッチ』のメインビジュアル。みんなの銀行のブランドカラーである白と黒、イエローで構成。
プロジェクトの立ち上げにあたり、まず私たちが向き合ったのは、金融教育を取り巻く環境の丁寧な分析でした。
「金融教育」というキーワードで検索すると、先行する金融機関や教育機関、官公庁、大手メディアが長年蓄積してきた、質・量ともに素晴らしいコンテンツがすでに存在します。税制、金利、投資信託の仕組みなど、基礎知識の網羅性や正確さにおいて、すでに豊かな土壌が耕されています。
後発である私たちが、同じように網羅的な解説という同じ土俵でコンテンツを作っても、社会に対して新しい価値を上乗せすることはできません。そこで私たちは、自分たちにしかできない役割を問い直しました。
「お金に対して漠然とした不安はあるけれど、何から手をつければいいか分からない」
「失敗するのは怖いけれど、自分ごととして楽しく、身軽に学びたい」
こうした、若年層がお金に対して抱く、もっと手前にある「心理的ハードル」や「最初の一歩の不安」に優しく寄り添う入り口(アトリエ)を作ること。それこそが、みんなの銀行の役割ではないかと考えたのです。
信頼できる確かな「教科書」が世の中にあるからこそ、私たちは「知識を自分ごと化し、自分の人生にどう応用するかをワクワクしながら体験するアトリエ」に特化することができます。
お金の自立期を迎える若年層の心にまっすぐ届き、お金への心理的ハードルを下げること。これこそが、みんなの銀行らしい独自のポジショニングであり、私たちが社会に対してできる、一番誠実なアプローチだと信じています。
なぜ「スケッチ」なのか?
ウェブサイトのネーミングを検討する中で、このプロジェクトの思想を体現する一つの言葉を探し求めていました。様々な案が浮かびましたが、私たちが最終的にたどり着いた、最もシンプルで、本質的な言葉。それが、「スケッチ(Sketch:ラフ画)」でした。
「スケッチ」という言葉には、私たちがこのプロジェクトに込めた、3つの大切な「想い」があります。
何度でも、消しゴムで消して、描き直していい
人生のステージやその時々の価値観によって、お金との付き合い方は変化して当たり前です。「一度決めた計画をずっと守らなければならない」という完璧な絵を求めるのではなく、「何度でも、消しゴムで消して、気軽に描き直していいんだよ」という身軽さを提案したかったのです。
「銀行らしさからの脱却」を象徴するデザイン
みんなの銀行を象徴する、「白と黒を基調としたミニマルなイラストデザイン」。「スケッチ」という言葉には、私たちのブランドアイデンティティと通ずるところがあります。一方的に「教わる」場所ではなく、「クリエイターのデスク」のように、自分の手で自由に創造していくワクワク感のある空間をデザインしました。
まずは気軽に、最初の「1本の線」を引くこと
デッサンを始める時、最初から完璧な絵を描ける人はいません。まずは、ラフな線を一本引いてみる。その「最初の一歩」の心理的ハードルをどこまで下げられるか。スマホの画面越しに、まるで自分のスケッチブックにいたずら書きをするような軽やかさで、お金との付き合い方の輪郭を描いてほしいという願いを込めています。
「自分らしい未来を、ここから描こう。」
お金は本来、自分がやりたいことを叶え、人生を豊かに彩るための「自由な道具」。この言葉(『マネースケッチ』のタグライン)こそが、私たちの新しい物語の出発点です。
未来をスケッチするための「4つの道具」

写真:未来を描くための4つの道具:自分を知り(TYPE)、センスを磨き(VIDEO)、視野を広げ(READS)、体感する(TRY)という体系的なロードマップ。
『マネースケッチ』は、皆さんが自分らしく主体的にアクションを起こせるよう、「自分の未来を描くプロセス」に沿って、体験が体系的に設計されています。私たちはこれを、未来をスケッチするための「4つの道具」と呼んでいます。
【TYPE】自分らしいお金との「付き合い方」を見つける道具(マネータイプ診断)

写真:10個の質問でお金との相性を可視化する「マネータイプ診断」。すでに4万人以上が体験した人気のコンテンツ。
いきなり「未来を描こう」と言われても、自分の使いたい「色」が分からなければ描けません。まずは「自分が何に価値を感じ、どうお金と向き合いたいのか」という、自分自身の価値観の輪郭を知る必要があります。
ここでは、10個の質問に答えるだけで、お金に対する意識や行動を「音楽」に例えて可視化する「マネータイプ診断」を用意しました。結果は「個々の力を最大限に引き出すオーケストラ指揮者」や「神対応でファンを増やすプロ意識の高いアイドル」など、ユニークなタイプで表示。
すでに4万人以上が体験したこの人気の診断で、単にタイプを分類するだけでなく、「自分にとって心地よい、無理のないお金の使い方」のヒントを見つけてみてください。
【VIDEO】スキマ時間に、サクッと「基本」を身につける道具(金融動画)

写真:1本約5分のオリジナル動画。現役行員・公式YouTuberと新規描き下ろしキャラクターがカジュアルに語り合います。
思い通りの未来を描くためには、最低限の「デッサンの基礎(リテラシー)」が必要です。そこで私たちは、「生活設計・家計管理」「ローン・クレジット」「金融トラブル」という、若年層が特に直面しやすい3大テーマに特化した、1本約5分の実践的な「オリジナル動画」を制作しました。
「先取り貯蓄のコツ」や「金利と利息の仕組み」といった暮らしの基本から、「特殊詐欺の加害者にならないための注意点」をはじめとする、若年層を取り巻くリアルなリスクまでを網羅。
お金のプロである和田さん(現役行員・公式YouTuber)と、新しく描き下ろされたキャラクターたちの楽しい対話型の掛け合いを通じて、自分自身を守り、自立するためのお金の知識を直感的に学べます。
ハルト|高校3年生
アルバイトや趣味に毎日全力投球な等身大の高校3年生。キャッシュレス決済など新しいものを積極的に試す好奇心旺盛な一面も。その楽しさと共に、土台となる「信用」や「家計管理」を絶賛勉強中。動画のトークを明るくリードするムードメーカー的な存在です。
ユイ|高校3年生
進学を控え、社会に関心を持ち始めたしっかり者の高校3年生。可愛いものや旅行、お買い物が大好きで、将来の一人暮らしを見据えて賢くお金を使う方法に興味津々。ナビゲーター和田さんの丁寧な解説に、ユーザーを代表して素直な疑問を投げかけます。
ナビゲーター和田さん(行員)
福岡銀行にて融資や市場業務を経験後、デジタルバンク「みんなの銀行」の立ち上げに参画し、現在は経営企画と銀行公式YouTuberを兼務。プロとしての確かな金融知識を持ちながら、持ち前の親しみやすいキャラクターで、お金の疑問を分かりやすく解きほぐします。
【READS】いろんな人の「スケッチブック」を覗いて、ヒントをもらう道具(マネーインサイトラボ/マネーコラム)

写真:「マネーインサイトラボ」では同世代のお金に関するリアルな事情や本音を可視化。暮らしに役立つ実践的な「マネーコラム」も豊富に揃っています。
自分一人の頭で考えていても、アイデアはなかなか湧きません。他の人のスケッチを見て、自分のスケッチブックの構図を豊かにするインスピレーション(ヒント)を得る場所。それが「マネーインサイトラボ」と「マネーコラム」です。
マネーインサイトラボでは、同世代の「お金のリアルな本音や実態」を可視化する独自の意識調査レポートを公開。周囲の価値観を知ることで、自分の未来を描くヒントが得られます。
マネーコラムでは、「家計管理のコツ」や、近年利用が広がる「後払い決済の仕組みと注意点」など、暮らしに直結する実用的なテーマを網羅。ハッシュタグから、知りたい情報を直感的に検索し、いつでも気軽に基本を確認できます。
【TRY】実際に「未来のラフ画」を描いてみる道具(マネーセイバー)*スマホ専用

写真:スマートフォン専用の「マネーセイバー」。アプリ不要のブラウザゲーム感覚で、お給料の「理想の仕分け」を何度でもTRYできます。
知識を得て、イメージが湧いたら、いよいよ実際に手を動かす番です。私たちは、宇宙空間をモチーフにした、ゲーム感覚でお金の仕分けをシミュレーションできるスマートフォン専用の「マネーセイバー」を用意しました。アプリ不要で、ブラウザ上で気軽にTRYできます。
スマホ画面をタップしながら、毎月の収支を直感的に仕分けることで、「ついついうっかり」の使い過ぎを防ぎ、皆さんにぴったりの管理方法を提案します。まさに、自分のお金の使い方を「ラフに、何度でも描いて試せる」実践の場。ゲーム感覚で「理想の収支バランス」を発見し、お金の使いすぎを防ぐための基本を楽しく体感できます。
「自分らしい未来」をスケッチするための、最高の道具箱を
実を言うと、この『マネースケッチ』をつくるにあたり、私たちの目の前には、すでにたくさんの原石がありました。これまでみんなの銀行が発信してきた、一つひとつに価値がある「診断ツール」や「調査データ」、「コラム」、「シミュレーションツール」といったお金に関するコンテンツです。
私たちの挑戦は、ゼロから新しいものを足し算することだけではありませんでした。むしろ、世の中に溢れる情報や、すでに存在する価値の中から、本当に必要なものは何かを見極め、選び抜き、磨き上げ、最高の体験としてお届けすること。それこそが、若年層を中心としたデジタルネイティブ世代に寄り添う銀行の、新しい責任のカタチだと考えたのです。
『マネースケッチ』は、いわば私たちが、皆さんの「自分らしい未来を描く旅」のために編み直した「最高の道具箱」です。
これまで散らばっていた道具たちを一つひとつ手に取り、皆さんの旅路のどのステップで役に立つかを考え抜き、体系的に再編しました。そして、新たに制作したオリジナル動画という新しい「色」を加えて、今回、一つのスタートを迎えました。
ただし、これは「固定された完成形」を意味するものではありません。ここから先は、体験いただいた皆さんの「声」に耳を傾けながら、道具をさらに磨いたり、新しい調査やコラム、動画を順次拡充していきます。
皆さんの「声」を聞きながら、常に変化し、デジタルバンクらしくアジャイルにアップデートし続けていくことこそが、この『マネースケッチ』という道具箱の本当の完成形であると信じています。
「中立な学び場」としての発信
最後に、私たちがこのプロジェクトを推進するにあたって、大切にしている「約束」についてお話しします。
この『マネースケッチ』は、すべてのコンテンツを無料で、登録不要で公開します。もちろん、ウェブサイト内には「口座開設」ボタンも設置していますし、今後、みんなの銀行のサービスを使ったより具体的な実践方法を動画でご紹介するかもしれません。
しかし、それはあくまで「学びを深めるための一つの選択肢」です。口座開設を強制したり、特定の金融商品を一方的に勧めたりすることは一切ありません。なぜなら、お金の自立期を迎える若年層の皆さんに「安心して自分と向き合える場」として信頼していただくことこそが、最も重要だからです。
私たちのミッションは、「みんなに価値あるつながりを。」です。誰もが平等に、安心して学べる中立的な場所であること。それこそが、みんなの銀行が皆さんと「価値あるつながり」を育み、これから長く愛される存在になるための、一番大切な姿勢だと信じています。
さあ、あなただけのスケッチブックを開こう
事前に準備するものや必要とする金融知識はありません。ここでは「こう描かなければならない」という、決まったルールやお手本もありません。真っ白なノートを手に入れた時のように、これからの暮らしに、あなたはどんなお気に入りの予定やアイデアを書き込みますか?
日々の暮らしを彩る小さなお買い物、新しい挑戦のための資金、少しだけ背伸びをしてみたい未来。まずは、お絵描き感覚で、最初の1本の線を引いてみてください。『マネースケッチ』が、あなただけの心地よい生き方をデザインするための、ささやかな道具箱になれることを願っています。
ここから始まる、皆さんと一緒にアップデートし続ける新しい『マネースケッチ』を、ぜひ楽しんでいただければ嬉しいです。
さぁ、あなたは何を描きますか?
みんなの金融教育 マネースケッチ|みんなの銀行
https://www.minna-no-ginko.com/moneysketch/
※この記事は、みんなの銀行公式noteからの転載です。
最新情報やサービス詳細は、みんなの銀行公式サイトをご確認ください。
公式サイト:https://www.minna-no-ginko.com/
(執筆者: みんなの銀行)



