
企業向けに精密鋳造部品を製造販売するのが本業なのに、なぜか一般消費者向けに「ジャイアンツのヘルメット型ぐい呑み」「ロビンマスクの金属製バッグクロージャー」といった商品を販売しているのが、広島県福山市に本社を構える株式会社キャステムという企業です。
同社では新規事業として「パニパニファーム」「イチゴファーム」といった農業、「紙ヒコーキ」「EC事業」なども展開しています。
EC事業の一環として、モノづくりを全力で楽しむ通販サイト「IRON FACTORY(アイアンファクトリー)」を運営しており、冒頭で紹介した2商品を購入することが可能です。
アイアンファクトリー
https://www.ironfactory-castem.com/[リンク]
アイアンファクトリーの担当者が詳しい話を聞かせてくれました。
アイアンファクトリー立ち上げの経緯
精密鋳造業界は近年勢いを失っており、25年前には国内に100社あった会社が今では20社に減少しています。
技術には自信があっても、従業員は納期・品質・コストといった顧客要求に追われており、モチベーションにも繋がりにくいといった問題や、一般の方にはなかなか技術力や会社の魅力が伝わらないという課題がありました。
そこで、技術力に自信があるなら、自分たちで欲しいものを作って、自分たちで値段を決めようという社員の声から自社商品を製作する「アイアンファクトリー」という部署が誕生しました。
遊び心溢れる商品企画
アイアンファクトリーの一番の特徴は企画会議をしないことです。「こんなのあったらおもしろいよね」という普段の会話から、商品化をしてしまいます。また、アイアンファクトリー内だけでなく、他部署の社員からの提案で商品化となったものもあります。
最大のヒットは『モンスターボール虫かご』
発売から2年。
モンスターボール虫かごが販売数『10万個』を突破しましたありがとうございます‼️‼️‼️
※詳細はコチラ
https://t.co/t4voxLTvJL https://t.co/SSuh1xbb36— IRON FACTORY IKEDA (@IRON_IKEDA) August 11, 2021
最大のヒット商品は『モンスターボール虫かご』です。
「捕まえた昆虫をモンスターボール 虫カゴに入れる」「飼育する為に、戦わせる為にモンスターボール 虫カゴから昆虫を出す」といった、まさに、ポケモントレーナーのような気分を満喫できるアイテムということで、どうしてこれまでなかったんだと言って頂くことも多いです。
虫かごとしてだけでなく、中にお菓子やポケモンのぬいぐるみを入れて使うこともできるということで、子どもから大人まで人気の商品となっています。
SNSでバズった商品
10万バズしたら、7kgのロビンマスクかぶって1日仕事します。
さすがにいくわけないよね。 https://t.co/jJxx0qjaQD— IRON FACTORY IKEDA (@IRON_IKEDA) March 23, 2024
ロビンマスクのマスクの出荷数が300体を超えたことをご報告致します。 https://t.co/XnRnpObFO0— IRON FACTORY IKEDA (@IRON_IKEDA) February 15, 2025
一番バズった商品はロビンマスクです。原作を忠実に再現したロビンマスクは1/1スケールであることはもちろん、原作通り鋼製となっています。
庇(ひさし)を取り外せば、あのジャンクマン戦が、目を取り外せば、あのアトランティス戦の名場面が再現可能な仕様にもなっています。
実はこのロビンマスク、キン肉マンファンの社員が試作品を製作し、ゆでたまご先生に直接DMを送って販売したい旨をお伝えしました。
するとまさかのゆでたまご先生からお返事があり、商品化まで繋がりました。先生自身もSNSに取り上げてくださり、アイアンファクトリーを一気に有名にした商品です。
アイアンファクトリーや紙ヒコーキといった新規事業の位置づけ
うちの社長、めちゃめちゃ紙ヒコーキオタクなの知ってほしい…
因みにギネス記録保持者… https://t.co/KvqQhonlcV— キャステム【公式】 (@castem_info) June 7, 2023
むしろ、本業があるからこそ成り立っているように思います。弊社は本業の精密部品においても他社がやらない製品、断るような製品をあえて作りなさいと言われています。
そうして培ってきた対応力があるからこそ、人がやらないことを思いつき、他社が作れないクオリティを実現でき、バズる商品に繋がっているように思います。
楽しそうな会社というイメージ
最近では、有名なスポーツ選手や、人気のキャラクターグッズを制作する機会も増えており、「これはどこで売られるの?」「この商品はいつ発売?」と興味を持ってくれる社員も増えてきています。
そういう意味では、社員も楽しんでくれているように思います。自社商品は社内販売も行っていますが、定期的に注文してくれる社員もいます。
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株式会社キャステム
https://www.castem.co.jp/[リンク]
※画像提供:株式会社キャステム
(執筆者: 6PAC)
