
二階建てバスと回転寿司という異業種をコラボさせた「SUSHI BUS」の運行が2026年10月10日から始まります。
SUSHIBUS_PV(YouTube)
https://youtu.be/FfyqOQqvnfo
SUSHI BUSを企画/運営する株式会社SUSHI BUSの代表取締役、矢野智之さんに話を聞きました。
ーーどういった発想からSUSHI BUSが誕生したのでしょうか?
矢野:2024年4月に偶然誘われたインバウンド界隈のビジネス懇親会でたまたま隣りに座った方が、他ならぬ2階建てバスでの観光をインバウンド向けに行っていたことが起因しています。
その際に、事業自体非常に好調だと伺いました。しかしながら私はその際に、海外から2階建てバスを輸入するといった事案だけでは参入障壁が少し弱く、結果的に他の事業者が類似、ほぼ同じ事業を行うことで価格コントロールが効きにくくなると考えました。
その懇親会の帰り道で、私がバス会社の担当者だったら、そこにどんなひと工夫をするか。どんなユニークさを追加するか考えていた際にパッと思いついたのがSUSHI BUSでした。その後、その脳内妄想をビジュアル化したものが以下のファーストビジュアルです。

ちなみに当然ながら、この画像をもとに企画書化して、ご一緒に事業化できないか、その会社にはアプローチしました。
その担当者さん、代表の方含め話を聞いて頂き、会社のカルチャー的にスピード感を持ってそういった新しい取り組みをしていくことが難しい。そういったことを推進していけるプレイヤーもいないことから組むのは難しい。もちろん仮に矢野さんがうまくいったところで真似などはしない。とおっしゃって頂きました。
そこから試行錯誤を重ね、今回の最大の取引先であるウィラーグループにたどり着きました。

ーー「走る回転寿司店」として実際に走行可能な形にする上で大変だった点は?
矢野:世界初の試みゆえに多くの苦労がありました。しかし、中でも急ブレーキを含む揺れに対しての寿司皿の安定感というテーマが最も頭を悩ませました。
通常バスが急ブレーキをすると寿司皿は前方へと飛んでいきます。そこで何度も実験を重ねることで前に飛ぶことを防ぐホルダーの採用に着手しました。
真上には飛ばない寿司皿を前後の動きのみ防ぐことで、簡易的ながら実用的な課題解決ができました。

ーー期間限定/通年サービスのどちらになる予定でしょうか?
矢野:通年です。開発に約1億円超かけました。今後2台目、3台目と数を増やし東京だけではなく大阪や京都など日本の主たる観光地に広げていきたいです。
ーー年間何名程度の利用客を見込んでいますか?
矢野:目標は大きくということで、1台目の初年度は3万人のご利用を目指しています。売上としては約5億円です。
ーー1日何便の運航予定ですか?
矢野:5便で進めています。うまくいけば6便?いけるかな?を検討中です。
ーー「あえて目的地(終着地)を設けない」という運行ルートはドライバーの気分次第?
矢野:いえ、基本的に事前に工程表を作ります。とはいえ天候や道路状況によって変更せざるえないこともあり、お客様との売買契約時に目的地ありきでは取り決めていません。あくまでも70分間のSUSHI BUSへのご乗車と寿司食べ放題という内容のみです。
ーー他社による物真似防止対策は?
矢野:まずは「SUSHI BUS」「寿司バス」などの商標をとっています。仮にパクリが現れても、回転バス?など謎の名前にしかできないところですかね。
次にSUSHI BUSは飲食店としての営業許可証を取得しています。これにはキッチン設備が必要で通常の2階建てバスをリノベーションするだけでも多大なコストがかかり採算を検討するハードルになります。
また言い方が悪いですが、当社はファーストペンギン故に、御社含め多くのメディア関係者の方からご取材等を頂けます。これはあくまでも初めての企画のみの特権であり、メディア様の影響力を使い、回転寿司バス=SUSHI BUSという「ブランド」をつくることにしています。

ーー外国人観光客がターゲットかと思いますが集客の手段は?
矢野:今回のSUSHI BUSはブランド名が非常にシンプルであること、国内外のメディア様・インフルエンサー様にとって動画映えするということ。などの理由から直予約率が極めて高くなるコンテンツだと考えています。
またそれに加え、海外の旅行体験予約サイトなどと提携し、複数媒体で販売在庫を振り分ける計画となっています。世界に20席のみなので、当面は需要と共有で需要が強いと考えています。
ーーSUSHI BUSの結果次第では「TENPURA BUS」「SUKIYAKI BUS」「RAMEN BUS」なども想定しているのでしょうか?
矢野:いや。そこは考えていません。ただ「移動手段 × 回転寿司レーン」の可能性は考えているので、早速屋形船とのコラボレーションの可能性を模索しています。
さらに、海外にこのSUSHI BUSのアイデアを広げ、各国ユニークなビジネスの一端になればと思っています。例えば、イタリアで大人気のピザバスとして、ローマを観光しながら10種類のピザとワインが食べ飲み放題の提供など。
ーーありがとうございました。

SUSHI BUSの仕組み
1. レストランバスの1F部分にある「キッチン」にて多種多様な寿司を作ります。
2. 出来上がった寿司を車内エレベーターにて2Fに運びます。
3. 2Fにいる進行キャストが2F席隣接の回転寿司レーンに寿司を流します。
4. お客さんは運行時間内(約70分)で食べ放題です。席数は20席で、料金は税込1万6000円です。
SUSHI BUS公式サイト
https://sushi-bus.com/[リンク]
※画像提供:株式会社SUSHI BUS
(執筆者: 6PAC)
