
株式会社ダスキンは、9月21日(月・祝)の「敬老の日」に合わせ「介護に関する実態調査」を実施。60代〜80代の親世代 1,000人、および 20代〜50 代の子世代 1,000人を対象に、介護に対するイメージや備えの状況、親子の意識、過去調査との比較による様々な結果が明らかになりました。
親または子と離れて暮らす 2,000 人(親世代 1,000 人、子世代 1,000 人)に介護に関する調査を行い、過去の調査結果と比較。介護のイメージを聞くと、「精神的な負担が大きい」67.9%、「肉体的な負担が大きい」62.8%など、負担に関する項目が引き続き上位を占めました。2023 年調査(それぞれ 70.8%、64.3%)と比べるとやや低下しているものの、その差は大きくありません。介護を「親孝行」と捉える人も 29.8%(23 年 32.1%)で、前回調査を下回ったものの、明確な変化があったとまではいえず、介護に対する基本的なイメージは、この4年間で大きく変化していないことがうかがえます。

上記の介護の「イメージ」では大きな変化は見られなかった一方、「家族の役割」に対する考え方には変化が認められました。「自身や両親に介護が必要になった場合の生活」について尋ねたところ、「介護での家族の役割」に関わる4つの質問項目で、2023 年から 2026 年にかけて、同じ方向への変化が見られました。 減少した項目は「家族は一緒に暮らすべき」(23 年 49.1%、26 年 42.3%、6.8pt 減)、「家族の問題は家庭内で解決すべき」(23 年 46.4%、26 年 40.0%、6.4pt 減)、「家族に介護してもらえる方が嬉しい」(23 年 48.6%、26 年 44.0%、4.6pt 減)でした。一方、増加したのは「早いうちに施設入所が良い」(23 年 62.6%、26 年 67.5%、4.9pt 増)でした。 これらの4項目はいずれも統計的に有意な変化が確認されており、介護を家族だけで担うのではなく、社会的な支援やサービスを活用しながら支えていくものとしてとらえる介護観への変化がうかがえます。

外部の介護サービスに頼るべきかを聞くと、全体の92.1%が「頼るべき」と答えています。同質問の回答は、2023年の92.9%以降、2024年92.5%、2025年93.3%と継続して9割を超えていることから、外部の介護サービスを活用する意識が広く定着していることがうかがえます。
続いて、「介護のプロに頼ると安心」という考えについて、介護経験の前後でそれぞれ回答してもらうと、介護経験前は 46.4%が「安心だと思う」と答えたのに対し、介護経験後は 64.0%になりました。 以上の結果から、介護の経験が、外部の介護サービス利用に対する心理的障壁を取り除いていると推測できます。しかし、これらは介護経験前の気持ちを回顧して回答した結果であるため、「経験すると変わる」という因果はなく、「介護経験したことで、回答者自身が変わったと“感じている”」ことを表わしています。
家族社会学・計量社会学/筒井淳也教授(立命館大学産業社会学部)は本調査を受け、「介護に対して抱く不安感には“取り越し苦労”が含まれている場合もある」とコメント。
続けて、「本調査では介護経験のある人に介護経験前と後の考え方を聞いており、経験した人は時間が経過して振り返る中で、ポジティブな思い出と捉える人も多く、プロに任せることへの障壁が薄れています。一方、介護経験のない人は、不安を抱くなどネガティブな気持ちが強くなっていますが、それは情報不足による“取り越し苦労”も含まれている可能性が考えられます。これは、介護についての知識を得ることで解決できることですので、サービスの選択肢や公的機関の把握などの準備に意識を向けていただきたいと思います」とアドバイス。

介護の備えにおいて重要なのは「家族だけで抱え込まず、早めに専門家や外部サービスへ相談すること」。実際には「介護保険で何ができるのか分からない」「福祉用具が安価でレンタルできることを知らない」という方も少なくありません。特に介護が必要になる前や初期の段階から「住環境の整備」や「福祉用具の活用」を進めておくことは、ご本人の自立した生活を支えるだけでなく、負担を大きく軽減し、いわゆる“負担を最小限に抑える環境づくり”を実現するための非常に有効な手段となります。
「何から手をつければいいか分からない」「どこに頼めばいいか迷っている」というときは、「お困り事別 相談先一覧」を活用。介護用品・福祉用具のレンタルや販売を行う「ダスキン ヘルスレント」店舗や、地域包括支援センターなどの専門機関は、まだ本格的な介護が必要ない段階から相談可能。敬老の日やシルバーウィークでの帰省をきっかけに将来のことが気になりはじめた方は多いはず。「お困り事別 相談先一覧」を参考にしてみてはいかがでしょうか。
