
全国のラーメンを食べ歩くラーメンライター、井手隊長です。
中野が、いま全国屈指のラーメン熱に包まれている。9月19日から中野四季の森公園で開催されている「熱狂中野ラーメン祭2026」が、いよいよ最終クールに突入した。

今年で3回目となるこのイベントは、9月19日・20日の第1クール、9月22日・23日の第2クール、そして9月25日~27日の第3クールと、7日間にわたって開催。クールごとに出店店舗が入れ替わるため、期間中何度も足を運びたくなる仕組みになっている。

そして9月25日から始まった第3クールは、まさに「世界と名店が交わる」最終決戦。らーめん芝浜、improv.×中華蕎麦 鳴神食堂、麺ZINさいとう、Pickerel Supported by Ramen FeeL・渡邊大介、らぁ麺 紫陽花、雪ぐに、中村麺三郎商店、NOBU kitchenぬーどる×創作麺工房 鳴龍など、全国の実力店が顔を揃える。
今回、私も第3クールのラーメンを実食してきた。
まず驚かされたのが「Pickerel Supported by Ramen FeeL・渡邊大介」の「Clam Shio」だ。

アメリカ・ロードアイランド産の干し貝を使い、現地で親しまれている澄んだクラムチャウダーから着想を得た一杯。アメリカのラーメン店と、惜しまれつつ閉店した名店「Ramen FeeL」の渡邊大介さんという、国境を越えた組み合わせである。

ひと口目から、貝の澄んだダシ感がグッと広がる。そこに手もみ風の太めのちぢれ麺が合わさるのだが、この麺が実に旨い。海外発のラーメンという先入観を完全に裏切る、日本人顔負けの完成度だ。

香ばしいほうじ茶にレモンと柚子を合わせた、やさしい甘みのノンアルコールドリンク「カーペンターソーダ」とのペアリングも面白い。ラーメンそのものだけでなく、周辺まで含めて一つの料理として楽しませてくれる。

続いて「雪ぐに」の「上越妙高味噌ラーメン」。

「食堂ミサ」出身の味を、現在の技術で自分なりに再現したという一杯で、妙高・太田醸造の白味噌と食堂ミサの麺を使用している。

野菜も麺もたっぷり。コク深い味噌スープにはニンニクが効いていて、モチモチの麺との相性も抜群だ。1,200円で「上越妙高への小旅行」を味わうというコンセプトにも納得である。

さらに面白いのが味変。黒コショウ、酢、かんずりと三段階で変化をつけると、同じラーメンなのに表情がどんどん変わっていく。イベント仕様のラーメンでありながら、かなり本格的な一杯だ。
そして、今回ひときわ強烈だったのが「らぁ麺 紫陽花」の「霧島高原純粋黒豚と地鶏の醤油らぁ麺」。

名古屋を代表する超人気店の登場とあって、第3クールでも特に長い行列を作っている。
霧島高原純粋黒豚と数種の地鶏の旨みを丁寧に重ね、醤油の芳醇な香りとキレを引き出した一杯。店舗と同じ仕込み、同じクオリティを目指した、紫陽花の真骨頂ともいえる醤油らぁ麺である。

何より驚いたのは、戸谷店主自らが平ザルで麺上げをしていたことだ。ラーメンフェスだから簡略化するのではなく、最後まで店と同じクオリティを追求する。その気合いが一杯から伝わってくる。これは、とんでもないクオリティである。
第3クールは9月25日から27日まで。営業時間は10時から20時、ラストオーダーは19時30分。会場は中野四季の森公園イベント広場で、中野駅から徒歩5分というアクセスの良さも魅力だ。
しかも9月27日には「improv.×中華蕎麦 鳴神食堂」の一日限定コラボも予定、さらに9月26日・27日には、むかん、ほたて日和、えーちゃん食堂、だしと麺 遊泳による子ども向けラーメンの無料提供も各日100食限定で行われる。

全国トップクラスの人気店がこれだけ一堂に会し、しかも普段はなかなか食べられないコラボや限定メニューまで楽しめる。
残すところ、あと2日。
ラーメン好きなら、この週末は中野へ。最後の最後まで、熱狂を味わってみてほしい。
(執筆者: 井手隊長)
