AIツールの普及に伴い、YouTube上でもAIが生成した動画が多数公開されています。
アニメキャラにラップをさせてみたり、トランプ大統領をギャングにしてしまったり、ありとあらゆる妄想の映像化に貢献しています。
スーパー戦隊と言えば通常5人組ですが、555人のスーパー戦隊から成るAIヒーロー、密集戦隊ゴヒャクゴジュウゴレンジャーを皆さんはご存知でしょうか？
【AIが作ったヒーロー】密集戦隊！ゴヒャクゴジュウゴレンジャー！OP（YouTube）
https://youtu.be/tZx2VClHtk0
ゴヒャクゴジュウゴレンジャーED「無謀合体！ゴヒャクゴジュウゴレンジャーロボ」【公式MV/歌詞付】（YouTube）
https://youtu.be/LqleHrQWV9M
著作権およびコンテンツについて：
本動画は、絵空事テレビがAI技術を駆使し、オリジナルのアイデアに基づき制作した【パロディ・エンターテイメント作品】です。本動画で描かれるヒーロー戦隊の表現は、特定の既存作品を模倣するものではなく、一般的な「ヒーロー戦隊もの」というジャンルや概念、および「大人数で統率の取れたヒーローチーム」というアイデアに対するパロディとして、AIによって新たに生成されたものです。特定の作品やキャラクターに対する著作権侵害の意図は一切ございません。
登場するヒーローのデザイン、OP楽曲、歌詞、映像は全て、AI技術と独自の創意工夫によって新たに創作されたものであり、既存のいかなる作品の素材も直接的には使用しておりません。本動画は、あくまでAI技術を用いた二次的な創作活動であり、「もしもこんなヒーロー戦隊がいたら」という「絵空事」としてお楽しみいただくことを目的としています。
本動画の制作・編集プロセスには、AIによる生成だけでなく、多くの時間と独自の創意工夫を加えており、YouTubeのポリシーに準拠したオリジナルコンテンツとして制作されています。
5月9日にYouTubeで公開されたオープニング動画はすでに160万回以上再生される人気コンテンツとなっています。5月31日に公開されたエンディング動画も48万再生を記録。
この動画を公開した「絵空事テレビ -ネオジパング支局-」というチャンネルを運営する絵空幽樹さんに詳しい話を聞いてみました。
ーー多くの人の腹筋を鍛えることになった密集戦隊ゴヒャクゴジュウゴレンジャーを制作したきっかけは？
絵空幽樹：子供の頃から 戦隊ヒーローについて「5対1だからずるいな、勝って当たり前だよな」という漠然とした「悪役びいき感情」を抱いていました。
作りたい動画の企画をメモしているのですが、いつの間にか「945レンジャー」というメモが残っていて、これ映像化したら面白いだろうなー。揉めるだろうな。怪人追っかけられてるシーン映像になったらウケるな…と、作りたい欲求が膨らんでいきました。
ーー「絵空事テレビ -ネオジパング支局-」というチャンネルは動画版虚構新聞といった感じですが、「架空アニメ」「存在しないミュージックビデオ」「ナイス放送事故番組」などを配信しようと思い立ったのはどうしてでしょうか？
絵空幽樹：虚構新聞は紙で年間購読しています。ネオジパングでは朝と昼にさまざまな出来事が起きているのでこっちのジャパンにもお伝えしたいなと思ったことがきっかけです。
そしてネオジパングには多くの「てんてこまいアーティスト」がいて、いつも悲鳴を上げています。彼らの声なき声を届けなくてはいけないという放送局の使命感が、駆り立てるのかも知れません。・・・ネオジパング？
ーーこういった動画を制作するのに必要なAIツールはどういったものですか？
絵空幽樹：たっくさんのAIツールにお世話になっています。画像生成AIによって生成されるヒーローのビジュアルが大きく変わるのですが、555人の戦隊だし、カオスな方が良いかと思いあえて統一しませんでした。
ゴヒャクゴジュウゴレンジャーは以下のツールで作りました。
企画・ストーリーボード作成はGemini、画像はmidjouney、Flux、ImageFX、映像はKling、Veo、歌詞は中の人が作詞しています、作曲用のプロンプト作成はPoe、作曲はsuno、映像アップスケールはTopaz.ai、画像拡張はFirefly、画像アップスケールはKreaと、数えたら11個ありました。サッカーチームを作れますが、サッカーチームは作らない予定です。
ーー密集戦隊ゴヒャクゴジュウゴレンジャーがウケたことで次回作に対する期待値は高まる一方だと思いますが、今後はどういったAI動画を制作する予定なのでしょうか？
絵空幽樹：期待値が上昇するのはありがたいです。心理的手土産が心の空を覆い尽くしています。みなさんのツッコミに笑わせてもらっているので、ツッコミが多く入る動画を作りたいです！
ゴヒャクゴジュウゴレンジャーのようなネオジパングのシリーズモノも作りますし、今は妖怪のラップMVを作っています。ぬらりひょんのぬらりひょんらしいラップはぬらりです。
ほかにもテレビ番組や機内放送など、作られるのを待つばかりの動画がたくさんあるので、落ち着いて投稿していきます。皆さんの心のスキマに汚い幻をねじ込むような、あるいは通勤途中に適当に流し見できるようなコンテンツを目指します。
視聴者さんから「絵空事テレビにしかない栄養素がある」といったコメントをもらうことがあるのですが、そのように感じて頂ける人を増やしたいです。
そして、ゴヒャクゴジュウゴレンジャーは戦隊ヒーローが広く愛されているおかげでここまで観て頂けたのだと思いますので、最後にすべての戦隊シリーズと関係者の方々にリスペクトと感謝を表明させてください。
――どうもありがとうございました。
【AI実写化マイクリレー】まる子/バタ子/サザエ/しずか 誰のラップが一番ヤバい？（YouTube）
https://youtu.be/GtFEv2qfx4k
国民的アニメキャラによる日本語ラップのマイクリレー動画もゴヒャクゴジュウゴレンジャーの次に人気を集めています。
次はどういったAI動画がネオジパングというパラレルワールドから飛び出してくるのでしょうか。
※画像提供：絵空事テレビ -ネオジパング支局-
(執筆者: 6PAC)
