
毎週木曜よる10時にて好評放送中のドラマ、フジテレビ系 木曜劇場『波うららかに、めおと日和』より、江端瀧昌役の本田響矢さんの撮り下ろしインタビューをお届けします。
主演・芳根京子さん×共演・本田響矢さんのフジテレビ系 木曜劇場『波うららかに、めおと日和』は、昭和11年を舞台に交際ゼロ日婚からスタートする、歯がゆくも愛らしい“新婚夫婦の甘酸っぱい時間”を丁寧に描いたハートフル・昭和新婚ラブコメ。
原作は、漫画アプリ『コミックDAYS』にて、2022年10月から現在も連載中で、単行本は累計85万部突破の西香はち先生による同名人気コミック(講談社刊)。主人公・なつ美(芳根京子)と、夫で帝国海軍の中尉・江端瀧昌(本田響矢)の恋愛に不慣れな男女2人が、戸惑いながらも「夫婦」という絆を通じて、想い合い、歩み寄り、少しずつ愛を育んでいくピュアラブコメです。
本田響矢さんに昭和の世界に入って感じた驚き、演じる瀧昌の魅力や共演者の印象などお話を伺いました!

――瀧昌さんの人柄のどういう部分に魅力を感じるか教えてください。
本田:不器用ながらに、なつ美さんへの想いは、なんとか頑張って伝えようとしていたり、ちゃんと伝えられる瞬間もあったり、でもすれ違う瞬間もあったり。
そういったところどころの、なつ美さんのことだけを見ている眼差しというか、想いの強さはすごく素敵だなと思っていて。きっとなつ美さんにもそれは伝わっているかなって。
瀧昌としてお芝居をしていても伝わっていたらいいなと思っていますし、それはなつ美さんだけじゃなくて、視聴者の方々にも同じように、「瀧昌ってすごくなつ美さんのこと思っているよね、すごく幸せな2人だよね」と思っていただけたらいいなと思います。
――視聴者の方からも瀧昌さんの眼差しのお芝居がとてもいい、という声がありますが、意識してることはありますか?
本田:ただただ愛おしく見ています。本当に気持ちがそのまま、きっと目に想いがこもって、それが画面に映っているのかもしれないです。

――時代設定が昭和初期となっていますが、その時代背景や帝国海軍の世界に入ってみて、現代との違いや、驚いたことがあれば教えてください。
本田:何より連絡ツールが不便なことが現代との違いを一番感じますね。海軍というお仕事をしているからこそ、離れている時間がより長いというのはもちろんありますが、今だと出張に行っていたり、何かしらで距離が離れてしまう瞬間があっても、常に連絡は取れる。
メールも送れますし、手軽に電話ができるのですぐに声が聞けるというのがすごく当たり前の時代ですが、当時からすると、会えない時でも声がちゃんと聞けることが当たり前の時代ではないので、会えた時や「今日やっと会えるね」ということに対しての重みは、昭和の時代に生きている人と、令和の時代に生きている人では、同じ言葉でも重さが全然違うな、と感じています。
――海軍のお仕事以外の日常面での違いを感じる部分は?
本田:もちろん私生活で自分が暮らしている家も全然違いますね。ご飯も炊飯器はないですし、冷蔵庫も自動で冷えないので氷を入れて冷やさないといけない。それで氷が溶けたら、その溶けた先に水があって、その溶けた水をちゃんと変えるという一手間があったり。
そういった本当に細かなところですけど、お芝居している中でも今の時代との違いを随所で感じることがたくさんあります。
――そういったアナログな生活をされてみて、楽しさなど感じますか?
本田:すごく新鮮です。新鮮だからこそ面白いなと思う瞬間もありますし、なつ美さんが服にアイロンをかけるときに、当時の霧吹きで軍服に水をかけていたのですが、あの道具は何だろう?と思いました、僕は初めて見たので。
霧吹きは、今はシュシュシュッと簡単に水が出ますけど、当時は自分の口で息を吹きかけて、ファーッて霧のように出る。こういう道具があるなんて知らなかったので、とても面白かったですね。

――今の時代で良かったと思った部分はありますか?今はこんなに進化しているんだ、と感じたり。
本田:連絡が取れる、取れないはやっぱり一番大きく印象に残ってしまいますよね。なつ美さんとの暮らしの中で、それは強く一番感じてしまうところです。
当時はお手紙を書いて、この1回に何を書こう?どういう想いを込めて、何を伝えよう?というのがあって。瀧昌さんは書いても三行みたいですが(笑)。でも手紙の重みは感じます。
――連絡手段がないなどの違いから、逆にそれが昭和の魅力だと感じたり、憧れる部分はあったりしますか。
本田:街並みや、2人で過ごす場所。例えば(6話で)喫茶店が出てきたりするのですが、今だと何頼む?となれば、ケーキを食べる、コーヒーを飲む、お腹すいたからカレーライスを食べると、新鮮味はなく当たり前のことですが、当時だと「え!カステラだ!」「ケーキだ!」など、そういった1つ1つにもすごく興味津々だったり、いろんなことが新鮮に感じて。
だから、そういう瞬間を過ごせている時間は、すごくこの昭和の時代ならではの魅力かなと思います。
――いいですね。日常にとても幸せがあって。
本田:本当にいっぱいあります。当時の2人にとっては些細なことが本当に幸せなんですよね。そういう瞬間の仲睦まじい2人を見てほしいですね。
――ちなみに昭和と令和の価値観だと、どちらの方が本田さん自身に合っていると思いますか。
本田:難しいです……。今、令和の時代を生きているからこそ昭和の時代の魅力を感じることが出来て、逆に令和だからこそ出来ること、魅力があると思います。例えば今だと携帯電話が使えて、すぐ声が聞けて、車や電車、飛行機があって交通手段が便利だったり。
どちらも魅力的ですが、人間関係は昭和の方がもっとわかりやすくストレートでよかったのかもしれない。話したいなら会わないといけないので思いのすれ違いが起こることが少ない気がして。
今はSNSなどで連絡を取り合う時に、そういう意味で送ったわけではないのに、勘違いやすれ違いが起こってしまうことがあると思うんです。結局ないものねだりになってしまいますね。


――感情を表に出すのが苦手な瀧昌さんですが、話数を重ねるごとに感情豊かになってきて、コミカルな場面もありますね。
本田:演じていても楽しいです。自分自身は、結構感情がわかりやすく出てしまうので。
美味しかったら「美味しい!」となるし、嬉しかったら「嬉しい!」と言葉にします。ですが、その感情を瀧昌の場合は美味しいと言わずに「問題ありません」と言ってしまう(笑)。それが、「美味い」と言うようになっていく瞬間があったり、より感情が表にも出るようになっていく成長が、自分としてはすごくやりやすくて。
――瀧昌は恋敵の瀬田準太郎と4話でやっと対面しましたが、演じている小宮璃央さんの印象を教えてください。元々お知り合いだったそうですが。
本田:礼儀正しくて、可愛い弟のように愛おしくなるような存在が彼の印象です。
知り合ってからたまたま会った時に「お久しぶりです」となって、「何かお芝居の現場で一緒にやりたいね」という話は去年の末ぐらいにしていたんです。なので、今回一緒に共演できると聞いてすごく嬉しかったですし、現場に入ってからも、その時に話していたことが本当にすぐ叶ったというか、一緒にできることになって「やったね」みたいな話をして。実際に一緒のシーンを撮り終わった後もわざわざ連絡をくれて。一緒に撮るシーンはまだあるので、そこに向けて楽しみな気持ちでいっぱいです。
――運命的な共演だったんですね。
本田:本当に偶然で、驚きました!
――海軍同僚の深見龍之介とのシーンも多いですが、演じる小関裕太さんの印象はいかがですか?
本田:小関さんは本当に優しくて。僕がすごく人見知りなのですが、小関さんがフラットに話しかけてくださって、柔らかい素敵なオーラを放つ空気感を持っている方だという印象です。
これからも瀧昌と深見のシーンはありますし、2人の関係性も楽しみに見ていただけたら嬉しいなと思います。
――小宮さんにインタビューさせていただいたときに、瀧昌派か、瀬田派か、または深見派など、みんなは誰推しか楽しんで観てほしい、とおっしゃっていたんのですが、本田さんご自身は誰推しですか?
本田:もちろん瀧昌派ですが、深見には憧れに近いものはあるかもしれないです。とても紳士で、自分の考えも想いも持っていて、あの信念の強さ、自分に持っているものがしっかり明確になっている。そういう深見みたいな男性は、異性から見ても魅力的に感じるキャラクターだと思いますね。
――でも、瀧昌派なんですよね。
本田:瀧昌派ですね。素直になつ美さんだけを見て愛しているあの姿が本当に素敵です。自分で言うのもですが、瀧昌って本当になつ美さんのことが好きなんだなと原作を読んでいてすごく僕は思いましたし、原作の時から瀧昌のことが大好きだったので、そこは変わらずですね。

――本作は瀧昌となつ美は夫婦関係ですが、まだ不慣れな2人が距離を縮めていくところが見どころとなっています。本田さんだったら、なつ美にどうアプローチしていきますか?
本田:瀧昌ほど堅くはないですけど、似ているとこはあると思っていて。心の中で思っていることと実際には行動に移せないことって僕も結構あるので。
なおかつ、人見知りなので、その人見知り故の堅さみたいなものが瀧昌の堅さと通ずるような気はしています。
――ちょっと空回ってしまうところがあるかも、みたいな。
本田:空回ってしまうことはあると思いますね、僕も。不器用さも含めて似ている気がします。
――今後の見どころとメッセージをお願いします!
本田:ちょっと喧嘩もあったりして2人の絆がまた深まって、6話で深見と芙美子さんのデートを追う2人だったり、瀧昌が初めて実家に行って家族と対面したりなど、楽しんでいただけていたら嬉しいです。
そして、ここまで観ていただいて、本当に瀧昌となつ美さんの夫婦としての形がより輪郭が濃くなってきて夫婦らしくなってきていると思いますので、この夫婦らしくなった2人がこれからどうなっていくのか、最終回に向けて、さらに楽しみにしていただけたらと思います。
――今後の放送も楽しみにしています、ありがとうございました!

【撮影:たむらとも】
ドラマ『波うららかに、めおと日和』はフジテレビ系にて毎週木曜よる10時放送。FODにて全放送話配信、TVerにて1~3話&最新話見逃し配信中!
・『波うららかに、めおと日和』第7話6/5(木)よる10時放送!ふたりで初めて迎える年末年始―深見と芙美子は急接近!?
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作品情報
ドラマ「波うららかに、めおと日和」
フジテレビ:2025年4月24日(木) より毎週木曜日22:00~22:54
スタッフ
原作:西香はち「波うららかに、めおと日和」(講談社「コミックDAYS」連載)
脚本:泉澤陽子(「あのクズを殴ってやりたいんだ」「リコカツ」ほか)
プロデュース:宋ハナ(「教場II」「やんごとなき一族」ほか)
演出:平野眞(「監察医 朝顔」シリーズ、「5→9~私に恋したお坊さん~」ほか)
制作協力:FILM
制作著作:フジテレビ
キャスト
江端なつ美(芳根京子)
江端瀧昌(本田響矢)
芳森芙美子(山本舞香)
深見龍之介(小関裕太)
瀬田準太郎(小宮璃央)
関谷あき奈(咲妃みゆ)
関谷ふゆ子(小川彩)
坂井嘉治(戸塚純貴)
はる江(森カンナ)
関谷篤三(高橋努)
関谷さつき(紺野まひる)
活動弁士(生瀬勝久)
柴原郁子(和久井映見)
柴原邦光(小木茂光)
橋本光子(筒井真理子)
他
(c)フジテレビ