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「Nothing Phone (3a)」レビュー 望遠初搭載の3眼カメラと専用ボタン付きAIメモ機能「Essential Space」に注目


Nothing Technology Japanが4月15日に発売したスマートフォン新製品「Nothing Phone (3a)」のレビューをお届けします。5万4800円(税込)からとお手頃価格ながら、Nothing Phoneシリーズ初の機能を盛り込んだ注目の新モデルです。

透明デザインとGlyphを踏襲し画面は大きく

ガラス製の背面から中のパーツが見える透明デザインに、ライン状に配置したLEDが点灯して通知する「Glyphインタフェース」を搭載する、Nothing Phoneらしいデザインを踏襲。前モデル「Nothing Phone (2a)」と同様、背面上部中央に配置したカメラモジュールに3眼カメラを納めています。本体サイズはH163.52×W77.50×D8.35mm、重量は約201g。Phone (2a)と比べて縦も横幅も少し大きくなり、厚さが減ったことから、持った感触もわずかに大きく薄くなった印象です。背面には硬質ガラスのPanda Glassを採用し、耐久性を向上しています。IP64の防塵・防滴に対応。

Glyphインタフェースは、Phone (2a)と同様に背面上部の3本のライトで表現する、簡素化された仕様。発光パターンと着信音を選んだり自分でカスタマイズできる他、プログレスバーのように光が伸縮して視覚的に分かるタイマー、食事のデリバリー、タクシー配車といった対応アプリで進捗を確認するビジュアルトラッカーとしても利用できます。

ディスプレイは6.77インチのフレキシブルAMOLEDで、Nothing Phoneシリーズ最大のディスプレイサイズに。解像度は2392×1080ピクセルで、最大120Hzのアダプティブリフレッシュレートに対応します。最大輝度は3000nitと、シリーズで最も明るいディスプレイとなります。タッチサンプリングレートはPhone (2a)の2倍となる480Hzで、ゲーミングモードでは1000Hzに対応。応答性の高い操作を実現します。

3眼カメラにより幅広いレンジに対応するカメラ機能

シリーズで初めて望遠カメラを搭載した3眼カメラ構成。光学手ブレ補正対応の5000万画素広角、5000万画素望遠、800万画素超広角を搭載します。インカメラは3200万画素。望遠カメラは2倍の光学ズームと高解像度センサーによる最大4倍のロスレスズーム、AIアルゴリズムによる最大30倍のズームに対応します。広角のメインカメラはPhone (2a)と同じセンサーを採用しているものの、ディープラーニングで処理するアルゴリズムにより、画像の鮮明さとノイズの低減、色彩とディテールの再現を向上しています。

望遠は1倍、2倍、4倍まで明るく解像感のある仕上がりに。30倍はAIがディテールを補完して解像感を保っています。Googleと共同開発したUltra XDRに対応することから、逆光でも色飛びせず、暗い場所も鮮明に映し出すことが確認できます。

画角120°の超広角から画角84.5°の広角、30倍のズームまで、幅広いレンジの撮影に対応します。

夜景の撮影にも活躍。広角、超広角共に夜景の撮影でも明るく、色味のある写真に仕上がります。

今回は使用しませんでしたが、カメラアプリには「Soft Focus」「B&W Film」「Wide Angle」「Lenticular」の4種類のプリセット撮影モードがあり、ユーザーは独自の設定を自分用のプリセットとして保存することが可能。カメラを起動してすぐに呼び出すことができます。

専用ボタン搭載の「Essential Space」が面白くなりそう

電源ボタンの並びに新たに搭載された「Essential Key」ボタンに注目。このボタンは独自AIメモアプリ「Essential Space」と連動して、インスピレーションやアイデアを保存、整理、記憶して、ユーザーに合わせた提案、要約、アクションプランを生成します。

Essential Keyを1回押すと画面をキャプチャー。スクリーンショットに音声やテキストでメモを追加することができます。

長押しするとボイスメモを録音できます。

ボタン2回押すとEssential Spaceを起動。ここでは、これまでに記録したアイデアを保存、整理したメモの一覧を表示します。

リーアム・ニーソンが主演する映画「プロフェッショナル」の記事をキャプチャーしたメモを開くと、キャプチャー部分のテキストを認識・分析して、映画の公開日や上映する映画館の情報、記事の要約をAIが自動でまとめてくれています。

Essential Spaceの一覧画面では「リーアム・ニーソンの迫力ある演技が魅力的です。映画公開日:2025年4月11日」と自動で見出しをつけてくれるので、気になった映画を忘れず見に行けるというわけ。メモの内容によって、今後予定されているトピックもリストで表示してくれるので、気になるものは何でもEssential Keyを押して覚えてもらう習慣がつきそうですね。

現在は先行アクセスという形式でベータ公開されている機能なので、日本語の音声メモが正しく認識されないなど、レビューした時点で完成度はそれほど高くないのが正直なところ。ですが、今後AIがどんな整理・分類・提案をしてくれるのか、使いながら進化が楽しみになる機能と言えそうです。

新プロセッサーを搭載し充実の基本性能

SoCはQualcomm Snapdragon 7s Gen 3 5Gを採用。Phone (2a)と比べてCPUは33%高速化、AI処理性能は92%向上し、オンデバイスのAI処理やカメラ機能の向上を実現しています。

ベンチマーク結果は、「3D Mark」の「Wild Life」が3996、「Geekbench 6」のCPUベンチマークでシングルコアのスコアは818、マルチコアのスコアは1782。実行したベンチマークの範囲では、MediaTek Dimensity 7200 Pro搭載のPhone 2aと比べて少し低い結果となりました。

「Nothing Phone (2a)」レビュー 愛嬌あるデザインとおサイフケータイ対応で親しみやすくなった透明スマホ
https://getnews.jp/archives/3521885[リンク]

とはいえ、「ゼンレスゾーンゼロ」のようにリッチな3Dゲームも画質を落として30fpsで滑らかに動作します。大面積のベイパーチャンバーの採用による効果か、プレイ中の発熱はほとんど気になりませんでした。

最大8GBのRAM容量を追加するRAM Boosterを搭載するので、12GB RAMモデルでは最大20GBのRAM容量を確保することも可能。

Phone (2a)同様、おサイフケータイに対応し、新たにeSIMに対応。

バッテリー容量は5000mAh。底面のUSB Type-Cポートは50Wの急速充電に対応し、DP Alt(Display Port Alternate mode)の映像出力には非対応です。

Nothing OS 3.1を搭載し、カスタマイズ性の高いホーム画面やクイック設定、ロック画面や、家族や友人に直接リアクションできるウィジェット、アプリをカテゴリ―ごとに自動で整理する「スマートドロワー」といった機能が利用できます。

価格は5万4800円から

価格は8GB RAMと128GBストレージのモデルが5万4800円(税込)、12GB RAMと256GBストレージのモデルが5万9800円(税込)。本体カラーはホワイトとブラックの2色。

楽天モバイルではオンラインと100店舗で販売し、価格はホワイトとブラックが8GB+128GBは5万4890円(税込)、12GB/256GBは5万9900円(税込)。楽天モバイル限定カラーのブルーは8GB+128GBが5万6900円(税込)、12GB+256GBが6万1900円(税込)。MNPで「Rakuten最強プラン」を初めて申し込む場合には最大2万ポイントの楽天ポイントを還元し、実質3万4980円から購入可能になります。

4月11日(金)20時からのライブ配信番組「ガジェット通信LIVE」では、発売直前の実機を用いて外観や機能、カメラ作例を紹介しました。アーカイブも視聴できますので、気になる方は是非ご覧ください。

Google「Pixel 9a」&「Nothing Phone (3a)」実機レビュー / ガジェット通信LIVE #195
https://www.youtube.com/live/47hdEobZahY?si=JX-3gdrWCP4tgswo&t=2157[リンク]

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