全国のラーメンを食べ歩くラーメンミュージシャン、井手隊長です。今回は私が2月に食べたラーメンの中で美味しかったラーメンベスト5をお届けします！ 殿堂入りのお店は除外させていただき、初めて訪れたお店に限らせていただきました。美味しいお店探しの参考にしていただければと思います。それでは発表します！
第5位：いりにぼ（入曽）
2018年オーブンの煮干ラーメンの人気店。
「濃厚煮干しそば」を注文。具はチャーシュー、ネギ、メンマ、ノリ。麺は極細ストレート。
濃厚な煮干しスープだがセメント系ではなく、旨味も塩味もじんわりで旨い。意外とあるようでないまとめ方。分厚いチャーシューもとても柔らかくて美味。これはまた食べたくなる味だ。
第4位：東京味噌らーめん 鶉（武蔵境）
2015年オーブン。店主さんは“七彩”のご出身。
「みそ」を注文。中華鍋でスープと味噌ダレ、野菜を炒める製法。具は吊るし焼きチャーシュー、揚げごぼう、ネギ、モヤシ、ニラ。麺は太め平打ちの手もみ自家製麺。スープは銘柄豚のゲンコツと豚肉、鶏ひき肉を煮て、羅臼昆布、鯖節、カツオ節、煮干し、シイタケを加えている。味噌は4種類をブレンド。
炒める製法だが、香ばしさよりも甘みのあるまろやかで優しい仕上がりになっている。野菜の柔らかさやふんわりしたネギの切り方も良い。全てが優しくまとまっている。
麺はゆめちから、きたほなみ、はるゆたか、農林61号をブレンドし、丁寧に手もみ。スープとの絡みも良い。アクセントに揚げごぼうが上品ながらいい仕事。さらに特製ごぼう油がかかっていて一体感を演出。ごま油とはまた違う香りのまとまりで個性になっている。優しくまとまっているが個性も感じ、とても良い一杯。
第3位：ラーメン専門店 和 久米川店（久米川）
西武新宿線・久米川駅前の背脂ラーメンの老舗。
「ラーメン」を注文。年配の店主さんがお一人で切り盛り。複数の寸胴の豚骨スープを丁寧に濾している。具はチャーシュー、モヤシ、ネギ、メンマ、ノリ。麺は中太ちぢれの山正食品製。
スープはライトめなすっきり豚骨に背脂。いわゆるオールドスタイルな背脂ラーメンだが、あと引く旨さ。ホロホロのチャーシューも旨い。
何より店主さんの丁寧な仕事やピカピカの厨房が素晴らしい。飲んだ後食べに行ったらこれまた旨いに違いない。
第2位：味噌らーめん屋 ちょりん（高田馬場）
オープンしたばかりの超話題店。店主さんは「味噌っ子ふっく」出身。
「味玉ちゃーしゅー味噌らーめん」を注文。具はチャーシュー5枚、メンマ、モヤシ、ネギ。麺は太めストレートの三河屋製麺製。中華鍋でスープと味噌ダレを炒める製法。動物系が濃厚で味噌ダレもマイルド、これでもかとまろやかな仕上がり。貫禄の旨さ。モヤシは茹でではなく炒めてあるが、スープとは別に炒めて上にのせている。チャーシューも焼き目は香ばしく中は柔らかく美味しい。ムチムチの麺も最高。
“池田屋”に続き、ここに来ての馬場に行列店誕生。ニューウェーブで激戦区がまた活気を帯びてきた。
第1位：TOKYO RAMEN かいか（中野）
2月20日オープン。惜しまれつつも閉店した八王子の名店“もつけ”岡田店主プロデュースの注目の新店。
「中華そば」を注文。厨房は岡田さんと店長の金子さんの二人体制。
具は豚チャーシュー、鶏チャーシュー、メンマ、小松菜、ネギ。麺は中太ストレートの自家製麺。煮干と鰹節がじんわりきいたスープで、豚で下支え。あっさりながら煮干の旨みがふんだんに出ていてとんでもなく旨い。豚チャーシューは吊るし焼き、鶏はフカフカでいいコントラスト。小松菜は辛子菜や野沢菜かと思うぐらい香り高く、いいアクセントになっている。自家製麺も素晴らしい仕上がり。
“もつけ”の閉店は寂しかったが、こうやってDNAが受け継がれるのは素晴らしい。これからも応援したい。
※こちらのランキングは筆者のYouTubeでも紹介しています。合わせてチェック！
ラーメンライター井手隊長の美味しかったラーメン月間ベスト5（2025年3月）
(執筆者: 井手隊長)
