
マーベルが贈る最新ドラマシリーズ『デアデビル:ボーン・アゲイン』がディズニー公式動画配信サービスDisney+(ディズニープラス)で独占配信中。主人公は、昼は弁護士、夜はヒーロー、二つの顔を持つデアデビルことマット・マードック(演:チャーリー・コックス)。
本作のアクションシーンでは、“悪人も殺さない”という自身の信念に逆らいそうになるほど激しい“怒り”の感情を露わにし、敵を追い詰めるデアデビルの姿を捉えることが出来ます。このハードなアクションをこなすため高い身体能力が求められる状況に、同役を演じるチャーリー・コックスは撮影前からトレーナーも思わず唸るほどの激しいトレーニングを行い、肉体改造に注力。さらに、「一連の動作を覚え、フォームを改良するだけではなく、ストーリーを伝えることを重視した」と、キャラクターのリアルな心情をさらけ出したアクションに仕上げるための取り組みについても語ります。
※以下より第一話のネタバレを含みます※

幼い頃に事故で失明したマット・マードックは、ニューヨークで昼は弁護士として正義を追求し、夜はデアデビルとして法では裁けない裏社会と戦う男。事故以降、視覚以外の感覚が異常に発達した彼は、普通では考えられないほどの聴力や嗅覚を持っているが、肉体は常人と同じため日頃から生傷が絶えない。時には銃弾が身体をかすめることもあるなど、常に死の危険が迫っている中でも、“悪を滅する”という信念を胸に悪人へ完膚なき制裁を下す。瀕死になりながらも悪と敵対する強靭な肉体を持つデアデビルを演じるために、かねてよりトレーナー付き添いの下、ジムでの筋力トレーニングや武道、ボクシングといった運動を取り入れ、肉体改造に励んできたチャーリー。本作の撮影前にも格闘家と同レベルのメニューをこなすなどハードなトレーニングを実施し、トレーナーも思わず舌を巻くほどにフィジカルを鍛え上げた。
さらに、本作のアクションシーンでは、敵への強い怒りに冷静さを失い、“悪人も改心の機会を奪わないために殺さない”という信念に逆らって、危うく敵の息の根を止めそうになるほど感情をむき出しにしたデアデビルの姿を度々捉えることができる。この高い身体能力と同時に役の内面を深く理解し、リアルな感情をさらけ出す演技が求められるアクションシーンの撮影に向けてチャーリーは、「一連の動作やスタント、フォームの改良に多くの時間を費やしましたが、それだけではありません。そのシーンに感情をもたらすためにストーリーを伝えることを重視した」という。そう語る通り、第一話の建物の屋上から敵であるベンジャミン・”デックス”・ポインデクスターと戦うシーンでは、殺人は犯さないはずのデアデビルから殺意が感じられ、アクションを通して大切な友人・フォギーを殺された彼の深い悲しみと怒りが伝わってくる。
また、デアデビルの特徴の一つである視覚を失った状態での演技については「目線」を最も難しかったことに挙げており、
「もしガラスを持ち上げようとする場合、マット(デアデビル)は何も見ずに持ち上げることになるでしょうが、私(チャーリー)は、必ず対象物を見てしまう。誰かと一緒に演技をするシーンでも、相手と目を合わせられない複雑さもありました」と、盲目であることを感じさせる自然な目線の動きをすることに苦悩したという。そこで原作コミックに立ち返った際、「マットは自分のことを盲目だと自覚しているが、もしそうでない場合はきっと、いま手にしているコミックのコマのどこかを見ているように感じるだろうと気付いた」といい、“盲目”にとらわれ過ぎないよう意識を変えた結果、視聴者に「チャーリー・コックス=デアデビルの盲目の演技」という印象を植え付けるほどまでに役の完成度を上げた。
圧倒的な“リアルさ”で、回を重ねるごとに視聴者を一層魅了していく本作。パワーアップを遂げたデアデビルは果たして、暴力による負の連鎖を止められるのか――「普通」「無難」といった表現を全て吹き飛ばすほどの、ダークなバイオレンスを魅せる男が闇夜で舞い踊る。

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