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3月14日は世界睡眠デー! 最新ウェアラブルデバイスで“眠りの質”を測ってみた


日本人の睡眠時間は他国と比べて短く、その質も高くないとされています。そこで、メディメッセ桜十字が提供するウェアラブルデバイス「ヒプノス」を使用し、自宅で簡単に睡眠の質を測定することが可能です。手首に装着するこのデバイスは、高精度な測定を行い、特に中途覚醒の検知能力が高く、睡眠効率を正確に算出します。測定結果はスマホで確認でき、保健師によるアドバイスも受けられます。評価が低くてもデータが良好だった場合、自己評価と実際のデータのギャップが原因となり得ます。主観と客観の差を理解することで、睡眠改善の一歩を踏み出すことが可能です。

人生の約3分の1を占める睡眠。しかし、OECDや厚生労働省の調査をみると、日本人の睡眠時間は世界的に短く、その質においても決して高いとは言えない。最近では、「スイパ」なんて言葉も生まれ、効率や生産性を求める時代が睡眠にまで及んでいる。とはいえ、やっぱり睡眠は大事。そこで、最新のウェアラブルデバイスを使って、自分の“眠りの質”を可視化してみた。

ウェアラブル睡眠ドック「Hypnos(ヒプノス)」とは?

今回試したのは、「生活」と「医療」の融合をめざし、新たな予防医療モデルを開発する「メディメッセ桜十字」が提供するウェアラブル睡眠ドック「ヒプノス」。メディメッセ桜十字での健康診断・人間ドックのオプションとして、1万1000円(税込み)にて受診することができる。

手順はいたって簡単。デバイスを腕時計のようにつけて眠り、翌朝スマホで問診に答えるだけ。入院の必要がなく、自宅で手軽に睡眠測定できるのが大きな魅力だ。

特筆すべきは、その精度。東京大学発のベンチャー企業、アクセルスターズと共同開発されたこのデバイスは、医療機関での脳波測定レベルの高精度を誇るという。特に「中途覚醒」の検知技術は世界最高水準とされ、布団の中にいた時間に対し、実際に眠れた時間=睡眠効率を正確に割り出してくれる。

8日間の睡眠測定、スタート!

デバイスが届いたら、アカウント登録と事前問診を済ませ、測定の準備完了。

夜10時、デバイスを手首に装着。消灯時に十字ボタンを押すと、LEDが2回青く点滅する。これにて測定開始。初日は「今、計測されている……!」という意識が抜けず、なかなか寝つけなかった。

朝7時に起床。消灯時と同じように十字ボタンを押し、デバイスを付属の収納ケースにしまう。それから、スマホで問診を入力。「すっきり起きられたか」「睡眠満足度」「日中の眠気」「仕事の出来」などを振り返る。3分程度で終わるため、毎日でも負担はほとんどない。

使っていて気づいたのは、8日間の計測期間中に充電不要という点のありがたさ。スマホの充電すら20%以下になりがちな筆者にとって、「充電切れで測定できない!」という悲劇を免れたのは大きな利点だった。

また、装着感も◎。正直、手首にデバイスを付けて寝るのは不快かと思っていたが、実際は違和感ゼロ。むしろ装着することで、睡眠に向けての意識が高まったような気もする。8日間、睡眠という行為を楽しむことができた。

診断結果はいかに!?

デバイス返却から5日後、スマホに「睡眠レポート」が届いた。期待と不安が入り混じる中、開いてみると……。

ガーーーン! 総合評価「E」。つまり、睡眠改善が必要なレベル。気を取り直して詳細をチェック。今回のE判定の理由としては、8つの質問に対する問診の1つであるアテネ睡眠尺度が24点中6点であり、「不眠症の可能性が高い」となったことが関係している。

▲睡眠時間:平均8時間5分。睡眠の長さは「良好」。

▲睡眠効率:基準値85%以上を超える94%!

▲入眠時間:ワクワクした初日でも13分で寝つけており、問診で「寝付けなくて困った日」と回答した日にいたっては、実際7分で寝ている(笑)。のび太の0.93秒には及ばないが、想像よりもスムーズ。

睡眠リズム:「休日はたくさん寝るぞー!」と気合いを入れていたが、実際は休日も平日もほぼ同じ時間に起床。

▲中途覚醒:グラフには赤い部分がポツポツ。果たして影響は? グラフに出ている赤いラインが実際に中途覚醒していた時間であった。

睡眠ドックの大トリ、保健師との面談

この睡眠ドックの最大の特徴は、測定結果をもとに個別に保健師からのアドバイスを受けられること。

面談開始早々、「睡眠の長さ、質、リズム、すべて見本のようなデータです」と保健師さん。しかし、私は総合評価E……?

「睡眠データ自体は良好でも、問診の自己評価が低いと、総合評価が下がることがあります。本人の自覚と実際のギャップは、一つの睡眠障害になりうる」とのこと。アテネ不眠尺度で6点以上の場合は、不眠症が疑われ心療内科受診等が検討されるが、今回の睡眠デバイスの結果において、入眠時間が短く入眠困難がないことや中途覚醒時間も短く、睡眠効率が良好であることが明確になった。

また保健師さんより健診結果や日常生活(運動や入浴状況など)、ストレス状態の聞き取りもあり、総合的に判断し不眠症の可能性は低いとのこと。あわせてより良い睡眠をとるための日常生活のポイントも教えていただいた。睡眠について正しく理解することで、自分自身の睡眠に対する安心につながった。

保健師さんによると、「ショートスリーパー」と自称する人も、実は睡眠不足で不調に気づいていないケースが多いと言う。つまり、睡眠の自己評価は意外と当てにならないのだ。

主観と客観のギャップに気づくことが、睡眠改善の第一歩。必要な睡眠時間は人それぞれだからこそ、脳波測定レベルの精度を持つデバイスで、自分の“眠りの質”をチェックする価値は大いにある。「世界睡眠デー」をきっかけに、自分史上最高の睡眠を目指してみてはいかがだろうか?

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